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ネット通販時代とメーカーの誠意

 コロナの影響でネットをはじめとする通信販売の売り上げが、前年比大幅アップしているという報道があります。私もよくお世話になっているので納得です。

スマホで「ポチッと」

 スマートフォンで「ポチッと」するだけで翌日には自宅まで届けてくれるサービスは非常に便利です。私の場合、週に数回の配達があるときもあります。
 昔は、通信販売というと胡散臭い感じがすることも少なくありませんでしたが、今はよほどのことがない限り、そのようなことはありません。手にとって商品を見ることはできませんが、すでに購入した方々のレビューをうまく活用すれば、失敗することも少なくなります。(もちろん、鵜呑みはダメですが・・・)

失敗やトラブルがないわけではない

 しかし、「想像したものと違うものが届いた」「大きさや型番などを間違えて発注してしまった」というような経験は誰にでも一つや二つはあります。大手の業者なら、返品サービスもしっかりしているので、もし失敗してもそれほど難しい手続きをしなくても、返品が可能です。私も最近2件ほど返品処理をしましたが、どちらも簡単に手続きができ、代金もきちんと返金されました。
 もちろん、失敗やトラブルがないわけではありません。もう数年前になりますが、破格の価格を提示していた業者に代金を振り込み、商品が送られてこない被害にあったことがあります。やはり、がめつくなりすぎたらケガをしますね。

自社の製品に誇りを持ち、顧客を大切にするメーカー

 買い手にとって同じような商品なら少しでも安い方が喜ばしいのは当然です。売り手にとっては、いかに安定した価格で商品を販売できるかが大切です。大きな値引きをウリにする販売方法もありますが、買い手は、あまりに安すぎると逆に不安になるものです。(私の失敗例のように)
 以前このnoteに書いたことがありますが、私は最近、購入にあたっては安価なものや消耗品は別にして、しっかりと修理を行っているメーカーを選ぶようにしています。


 メーカーにすれば次々に新製品が売れるのが一番でしょうが、消費者から本当の信頼を得るためには、顧客を大切にすることが重要です。信頼を得るには長い期間が必要ですが、信頼を失うのは一瞬です。「もう二度とこのメーカーのものは買わないぞ!」と思ったことがある人は多いでしょう。
 そのためには、十分な技術を持ち丁寧な作業で修理を行うことが重要だと痛感しています。経験上、オーバーホールや修理などのアフターサービスをしっかりと行なっているメーカーは、信頼できます。

コロナ禍のようなピンチにおいても業績を伸ばせる企業

 例えば、趣味のオーディオでは、多くのメーカーでオーバーホールが可能です。中でも、アキュフェーズ(Accuphase)は、年数に関わらず自社製品を修理・オーバーホールしてくれます。私が、同社のプリメイン・アンプをメインシステムに導入したのも、製品の優秀さはもちろんですが、アフターサービスの秀逸さがその決め手となりました。

 次々に出る新製品に乗り換えることは、マニアとして憧れかもしれませんが、修理やオーバーホールに出して返ってきた愛用品が、また元のような輝きを見せてくれるのは、この上ない喜びとなります。
 メーカーさんや販売店さんには、このようなことも頭に入れておいて欲しいものです。コロナ禍のようなピンチになっても生き残り、さらに売上を伸ばすことができるのは、誠実な対応ができるこのような企業ではないでしょうか。いや、誠実な企業ほど生き残って欲しいと願っています。(BUN)

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