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【短歌】氷の吐息

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私を蝕む病を詠う
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私ワタシをすくえない

私ワタシをすくえない

芽木の雨降るから窓を薄く開け最後の頁糊付けしてる
通り雨みたいなものだ感情も不意に降られて流されていく
向き合って受け入れられるほど強く無いしアチコチ故障している
機を待つと言って五年が過ぎ去って機会はすでに逸したってさ
夢寄りの現でうつつ抜かしてるうちに羊が山羊になったよ
悪いのは私なのかと沈み行く途中の泡は私の味方
ふわふわ脳みそ匙で掬いつつ私ワタシをすくえないって
睡眠の方へ傾き倒れこみ明日

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