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照る日、曇る日。心が雨の日。

毎日が晴れの日ばかりではない。

日々、そして一瞬一瞬、
さまざまなことが内外で起こってくる。

どれだけ自己犠牲的に相手に尽くしたとしても、
裏切られることもあったり。

無我夢中で頑張っても、
結果が出ずに報われなかったり。

眠れない夜を何度も迎えながら悩んでいても、
欲しい答えが見えてこなかったり。

そうした毎日を送っていると、
「もうこんな想いをしたくない。」
と、目の前の現実から逃げ出してしまいたい気持ちが出てきてしまう。

そんな時、どんなに空が晴れていても、
あたたかく眩しい太陽の光が自分を照らしていても、
心の中は黒い雲が覆い尽くし、雨風が吹き荒れる。

でも、
曇りの日も、雨の日も、
その人の心の捉え方次第で、
その日は晴れの日よりも輝くもとになることもある。

晴れの日だけでは植物達も育たない。
「雨が降らなければ、虹は出ない」というハワイの諺もある。
きっと、
私も今日みたいな人生の雨の日にグッと育っているはず。

そう信じながら、ベッドに入って目をつぶる。

照る日、曇る日。
一定ではなく変わっていく心模様。

さっきまで晴天の気分でも、
ちょっとした外の刺激で、
次の瞬間には心のなかに大雨が降り出して、
無防備にずぶ濡れになってしまう。

そんな自分の感情の浮き沈みに、
今までずっと、自分が一番ついていけなかった。

少しずつ感情の波を乗りこなせるようになってきたと思っていたのに、
今日はずぶ濡れ。

降り止まない心の中の雨と、じっと一緒に横たわる。

いつも心に太陽を持っていたい。

けど、
無理して晴れのフリをした心は
やっぱりどこかで苦しくなって、
雲で覆い隠して一人きりになりたくなる。

今は、その一人きりになりたい気持ちをそのまま受け止めてあげよう。

照る日、曇る日。
今日は、全然止まない、心が雨の日。

でも、そんな日があってもいい。

休んでも大丈夫。
雨に濡れても大丈夫。

もし今、心に雨が降っていて眠れない夜を過ごしている人がいたら、
このnoteにたどり着いて欲しいなと、ひそかに思っています。

 「雨が降っているとき、誰かの傘になることはできない。 しかし、ただ黙って一緒に雨に濡れることはできる。」

「止まない雨はない」という言葉のようなポジティブさはないのに、
心が雨模様のとき、私がよく思い出す好きな言葉です。

誰もが、自分の人生を自分の足で歩いていかなくてはいけない。
誰かが私を背負って私の人生を進んでいくことはできなくて、
誰かが私の代わりに人生を切り拓いてくれることもない。

その人生の途中では、雨も降れば風も吹く。
時には嵐や雪にさらされることもある。

どんなに私を愛してくれる人がいても、
私の人生の雨風のすべてから、守ってもらうことはできない。

でも、私が前を向く力を信じて、また一歩踏み出す力を信じて、
苦境から自分の力でもう一度立ち直っていくのを、
すぐそばで励まし、辛抱強く見守ってくれる存在に助けられてきたことを、
私は人生を通じて知っている。

そして、
止まない雨が続いて辛くて心細い夜の、
その冷たさと暗さと孤独を、私は知っています。

私は誰かの傘にはなれないかもしれない。

それでも、隣で一緒に「同じ雨」に濡れることで、
その人の想いに誰よりも寄り添う存在になりたいなぁと、
自分の雨に濡れながら、思っている夜です。

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