習慣化を手伝ってくれるパートナー
わたしの人生のなかで数少ない自慢話を聞いてほしい。
わたしの歯は今まで1本たりとも虫歯になったことがない。
右も左も視力0.1を切っているわたしは眼科には行く機会があっても、歯医者とは無縁の人生を送っていた。
あなたもきっと「なんか見えにくくなったな」と感じたら眼科に行くだろう。運転免許証を更新するにも視力の条件がある。
一方、歯医者通いは歯列の矯正か、虫歯の治療ぐらいではないだろうか。わたしにはそうした歯のトラブルがないので、親知らずの抜歯以外で歯医者のお世話になったことがなかった。
数年前までは。
じいちゃんとばあちゃん、そして義両親をわりと早めに亡くしたわたしは4人が弱っていくさまをみて気づいた。
人間、口からものを食べられなくなったら急激に弱ると。
だから歯は大切にしたいと思っている。
本当は肝臓も筋肉もぜんぶもっと大切にすべきだろうが、食べることは生きることだし、その「食べる」に直結するのがまず「歯」だ。だから歯を大切にしたい。
それにせっかく丈夫な歯を持っているし、虫歯なしパーフェクトをこのまま貫いていきたいではないか。
ということで親知らずを抜いて以来はじめて歯医者にかかったときは、えげつない歯石が溜まっており、右上・右下・左上・左下と歯石の除去に4回もかかった。痛かったし出血もしたし大変だった。
いくら虫歯にならないとはいえ、歯茎は炎症を起こしているっぽかった。
それから、出血が多かったときや歯茎が炎症しているときは1ヵ月、調子がよければ3ヵ月ごとに歯医者に通っている。
まるで子どもだが「よく磨けていますね」といわれるのが嬉しい。いくら30分で終わるとはいえ、通うのは面倒だ。できれば1ヵ月スパンより3ヵ月スパンのほうがありがたい。
通いはじめる前にくらべて、明らかにていねいに歯を磨くようになった。
それまでは歯を磨きながらトイレや身支度を並行していたが、そういう「ながら磨き」をしなくなった。
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ものごとを習慣化するポイントはたぶん2つある。
チェックしてくれる人をみつけるか、ゲームにするか。
前者はここまでに書いてきたとおり、歯磨きなら歯医者さんだし、ボディメイクならパーソナルトレーナーだ。企業組織での仕事なら先輩や上司だろう。もっと気楽に、友だちどうしで同じ習慣化に取り組む手もあると思う。
とはいえ、なんでもかんでも誰かにチェックしてもらうわけにはいかない。
だとしたらゲーム(アプリ)の力を借りよう。
早寝早起きを習慣化したいわたしは『Sleep Town』というアプリをインストールした。早寝早起きに成功すればするほど、与えられた敷地に建てものが建ち、街が大きくなっていく。
歩数を稼ぎたい人はポケモンGOやドラクエウォークを使ったらよいだろうし、今や勉強もゲーム感覚で取り組めるようになっている。
「スマホゲーム」というとどうしても「ついダラダラと遊んでしまう、どちらかというと無駄なもの、よくないもの」といった印象が拭いきれず、はまりやすい自分の性格も知っているからなおさら、今まであまり積極的にインストールしようとは思えなかった。
でも、ゲーム要素のおかげで多少は遊んで時間を無駄にしてしまったとしても、その先の目標を達成できるなら万歳ではないだろうか。
…程度を超えた課金には気をつけなければならないが。
便利な世の中、使えるものはなんでも賢く使っていけばいい。
…あ、最近ゲームを探す作業に時間を溶かしていることはここだけの秘密で。
今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたの「習慣化パートナー」は誰ですか? / なんですか?