空白がある関係が心地よい
Xをめっきり開かなくなって2ヵ月ぐらい経つ。
ちょこちょこさわっていた唯一のSNSだが、それもついに開かなくなってしまった。
あ、YouTubeもSNSに入る?
だとしたらわたし、YouTubeはヘビーユーザーです。
総務省のことばを借りて、SNSは「インターネット上で人々がつながり、情報を共有するためのプラットフォーム」だとするなら、わたしにとってYouTubeはわたしが配信者のことを一方的に知っているだけで、「つながって」はいない。だからYouTubeはSNSだといわれてもしっくりこない。
一方でXやFacebookやInstagramは確実にそこに知り合いがいる。
つながろうと思えばつながれる。だからSNSだ。
…という余談は置いておいて冒頭の話に戻ると、わたしはSNSを2ヵ月近く開いていないことになる。
もうスマホからアンインストールしてもいいかな、とさえ思っている。
∽∽∽
年の瀬が近づいているからか、なんとなくこの1年、ここ数年のことを振り返る時間が増えている。
フランスにいる彼女はどうしてるかな、とか、
転勤前にお世話になったあの人やこの人は元気かな、といろいろな人の顔が浮かぶ。
SNSをしている人もいればしていない人もいる。
ただわたし自身がSNSでリアルの友人とつながろうと思わないし、もはや「SNSをしていない人」なので、彼・彼女らがどうしているのか、元気なのか、知る術は直接連絡してたしかめるぐらいしかない。
でも逆に、そのぐらい空白があるほうが、潔く、自然で、居心地よく関係を続けられると思えてならない。
∽∽∽
わたしはSNSのブロック機能が好きでない。
ブロックするぐらいなら最初からフォローしたくないし、そっとフォローを外したい。
でも人間なのだから、出会った頃は馬が合っても、時間が経つにつれなんとなく合わなくなることは往々にしてある。
そんなときリアルのつながりであれば、関係相応に何となくフェードアウトしていくものだ。
それをSNSでは「ONかOFFか」みたいな形で、まるでゲームのスイッチを切るかのごとく自分の手でしなければならないことに抵抗を感じるし、人間関係の在り方として不自然だと思うし、何なら気味の悪さすら感じる。
それに、ブロックは潔いようにみえるけど、それだけもう「みたくない、関わりたくない」と強く思っているわけだから、すごく意識を持っていかれているよね。
∽∽∽
それに、その人の近況や日常を知らないほうが、次に会うとき、話すときのわくわく感が大きい。あくまでわたしは。
この1年を振り返るときも、やっぱり思い浮かぶのはなかなか会えないし近況もわからない人の顔であって、「会っていなくてもSNSで近況を知っている人」の顔は浮かんでこないのだ。
あのときはこんな悩みを抱えていたけど、今は解消したのかな、とか。
引っ越したりしてるのかな?転職したりしてるのかな?とか。
テレビをみていても、そういえばこのミュージシャン、彼女好きだったよなって、ふと思い出したり。
とにかく元気でいてほしいなって、やさしい気持ちになれる。
もし次に会えたときはたくさん話したいと思うし、そのときの気分と相手次第ではLINEを送ることもある。
空白があるほうが想像と希望を描けるし、SNS特有の変な気遣いも要らないし、わたしは居心地のよい関係を築きやすい。
というか、そもそも多くの人が人間関係で疲れる経験をしているのに、さらにSNSで疲れてどうすんのよ、とも思ったりする。
ま、使いたい人は使えばいいし、わたしもこんなこと書いておいてまたXには復活するかもしれないし。
酒呑みの戯言でした。
今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたがよく使うSNSはなんですか?