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仕事は2番がいちばん長続きする

「中川家 ザ・ラジオショー」が好きだ。先日も洗濯物をたたみながら聴いていたが、非常に興味深いテーマだった。

2番目に好きなことを仕事にすると、いちばん長続きする。
いちばん好きなことを仕事にすると、長く続かない。

さらにおにいちゃんの剛さんはこういっていた。

ぼくはもともと建物が好き。だから建築会社に入ったけれども、建築の仕事は「好きじゃないこと」のほうが多かった。
だから建築会社を辞めて、やることがなくて、2番目に好きだったお笑い(NSC)に入った。
それから32年芸人をしているけれども、未だにお笑いに熱はない。

ぼくらがNSC生だったとき、張り切っているヤツほど早くやめていった。
逆に、授業にも出たり出なかったり、学費も滞納したり、そんなヤツに限って今でも芸能界に残っている。ケンコバとか、陣内(智則)とか。

礼二さんも、鉄道がいちばん好き。お笑いは2番目だそうだ。
洗濯物をたたむ手は気づいたら止まっていて、ラジオに聞き入っていた。

わたしも中川家の2人と同じで、好きなことを仕事にして「しんどい」のほうが大きいことに気づいて、辞めたくちだ。
そして今の仕事も、とりわけ熱量高く取り組んでいるわけではない。辞める理由がないから辞めていないだけ。

∽∽∽

また2人は「2番目に好きなことのほうが冷静にその職業をみつめられるから長続きするのではないか」といっていた。

わたしの考えをつけ足すと、「2番目は1番目より期待が小さい。だから冷静にみられる」だ。

いちばん好きなことを仕事にすると「好きなことを仕事にしているのだから、楽しいはずだ」といった期待を、きっと捨てきれない。
仕事はしんどいものなのだ。期待が大きければ大きいほど、感じるしんどさの落差が激しい。でも、割り切るのは難しいのだ。

やっぱりわたしは、好きなことは趣味にとどめておきたいと思う。
「好き」はひとりでできる。でも「仕事」は相手がいる。ステークホルダーがいる。
趣味なら好き勝手に楽しめるけれども、仕事になったら自分のやりたいようにはできない。相手が求めることをしなければならない。たとえ自分がそうしたくなくても、仕事だから。

だからきっと、ものすごく好きなことを仕事にすると、思いどおりにできない、自分の自由にできないストレスが大きくなる。
下手したら、好きなことを嫌いになってしまうかもしれない。それはちょっとさびしい。

「好きなことを仕事に」に対して、わたしはこのnoteでも「いやいや、無理にする必要ないんじゃないの?」とのスタンスで書きつづけてきた。
そして、中川家のラジオを聴いて確信した。
(わたしにとっては)いちばん好きなことを仕事にしないほうが、たぶん幸せでいられる。
もし、今いちばん好きなことを仕事にするときは、きっともういちばんではなく2番目にランクダウンしているはずだ。でも2番目に好きなんだから、それでいいじゃないか。

仕事はしんどい。やりたくないこともある。
だけど、仕事だから。
期待しすぎず、ほどほどの熱量で、長く続けられる2番手がいい。



今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたが2番目に好きなことはなんですか?



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