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【満員御礼】いま 人に関わる”わたし”をアップグレードする~対人支援者のためのbeing探求day~

5月18日に私がやろうと思っていること。

それは支援と呼ばれる仕事にかかわっている人たちの自己探求の場です。

「人を助ける」ことをライフワークとする背景には、人生のさまざまな局面での経験があると思います。振り返ると、特に痛み(あるいはそれが取り除かれた時の癒しの感覚)が重要な部分を占めているのではないでしょうか。

多くの支援者がそこに自覚的ではあると思いますが、そうした部分を徹底的に見つめたり、本質的に人生を統合していったりするためのリソースは日本においてまだまだ少ないのが現状だと思います。


わたし自身のことを少しお話します。

わたしは、10代のころから児童福祉に興味があり、社会的養護についての研究をしたのちに家庭裁判所に就職しました。人を助ける仕事の中でもより深く人の人生にかかわりたいという思いが強かったからです。

やがて、転勤で東京から沖縄へ移った頃から、ドラスティックな私の人生の変容が始まりました。まずは美しい自然や暖かい空気の中でカラダが緩み、どこかほっとする沖縄の人達との触れ合いでココロが緩み、そこで初めて、ずっと押し込めてきた自身の人生の問題が一気に浮上してきたのです。

親への恨みという形で湧き上がった感情を自分で扱いきれなくなり、様々な心身両面を扱うセラピーや療法を渡り歩きました。そうした中で今まで見えてこなかった自分がこの仕事に就いている意味がクリアになっていき、人生の見え方が全く変容していったのです。

その総仕上げとなったのが由佐美加子さんとの出逢いでした。たまたま友人が主催していたクローズドのリトリートで同じ部屋に宿泊させていただき、朝がた部屋でふと二人になったとき、現場で感じていた自分の感覚を初めて魂の視点から言語化することができたのです。

その時、みいちゃん(由佐さんのニックネーム)は本当に何ともないような表情で「そんなの当たり前じゃん!だってこの世界は〜〜〜」とみいちゃんの世界観を伝えてくれました。そこで私は「あ、もう今の仕事を辞める時がきた」と直観したのです。私がそこで何をしていたのかが魂の視点から了解できたからだったと今振り返ると思います。

私はそれをもっとクリアにするために、それから日帰りで飛行機を取って、東京のみいちゃんの講座に毎月通いました。有給をすべて使い切ったころ、自分は人生で何をやるためにうまれてきたのかという点に納得がいき、次のステージへ進むためにサッと仕事を辞めインドへ渡ることができたのです。

私はいずれは仕事を辞めて独立する気持ちでいました。ただそれをつかむのに30代後半まではかかりそうだと何となく感じていました。みいちゃんと出逢ったことで私は人生のプロセスを加速させてもらったと思います。それは彼女の持つ多くの人生を紐解いてきた経験と、その源にあるすべての存在への愛が引き起こしてくれるギフトだと感じています。

みいちゃんの伝えているメンタルモデルについて、noteでわかりやすく解説してくれているのがこちら。心理学や人間学を深めてきた私にとって衝撃的だったのは、これで支援する側/される側の境界がなくなると感じたこと。

そして今、わたしは、支援の在り方をバージョンアップするというテーマを胸に沖縄で新たなステージを迎えています。インドで様々な体を使う瞑想や無意識に働きかけるワークを深めたことで、ケアの概念が一新されました。それからはトラウマケアに力を入れている県の機関で働いて経験の幅を広げつつ、私生活では家族を離れて暮らすことを決めた子たちと一緒に暮らすことで、家族というものについて見つめています。

みいちゃんの伝えるメンタルモデルでいえば「愛なしタイプ」で、つい自己犠牲な生き方をしてしまう私ですが、今の生き方は無理がなく、満たされた感覚でいっぱいです。

これからの支援というものは、物的なもの、心理的なものを超え、魂の視点を取り入れていくことが必要不可欠だと感じています。スピリチュアリティについては今、様々な情報が溢れ返り、誤解なども多いですが、要するに表には見えないし言葉にならないこともあるけれど、確実に存在していて一番大切なものだと私はいったん定義したいと思います。

詳しくはみいちゃんの著作「ザ・メンタルモデル」を一読いただくのがよいと思いますが、この視点を共有し、これからの支援について考え合える仲間を全国に広げられたらと思い、今回の企画に至りました。(もともとリアルで場をつくることを考えていましたが、この状況のためにオンラインでの開催となったことが、結果として必要な方々とのご縁を結ぶものになるのではと期待しています。)

参加者のキャラクターが互いに把握でき、できるだけ全員の人生の紐解きをしたいので、定員は少なめに設定しています。

福祉系支援職、NPOや任意団体など「人を助ける」仕事に就いている人
教育や自己啓発など「人に教える」ことをライフワークにする人
司法や矯正など「人生に寄り添う」職種だったりそれを目指す学生さんなど
仕事のカタチや在り方、今やっていることに関わらず、
この内容のどこかにピンと来た方であれば、ご参加いただけます。

この日から、新たな物語が始まることを楽しみにしています。


<<詳細>>

日時:2020年5月18日(月)
   10時開始 17時終了 (1時間の昼休憩含む)

参加費:1万5千円(税込)

定員:15名

申込みフォームはこちら
(申込み後、振込先やzoomの使用方法等をお知らせします。迷惑メールフォルダに入る可能性もございますので合わせてご確認ください)


<<講師・ファシリテーター>>

▷ 由佐 美加子 Mikako YUSA

幼少期からヨーロッパ、アジア、米国で育ち、米国大学卒業後、国際基督教大学(ICU)修士課程を経て ㈱野村総合研究所入社。その後㈱リクルートに転職し、事業企画職を経て人事部に異動。次世代リーダーのあるべき姿を模索する中でMIT上級講師ピーター・センゲ氏が提唱する「学習する組織」と出会う。以降、ソーシャルテクノロジーと呼ばれる最先端の人と組織の覚醒と進化の手法を探求し続ける。2005年Appreciative Inquiry(AI)を生み出したデビッド・クーパライダー教授が教える米国ケースウェスタンリザーブ大学経営大学院で組織開発修士号を最高成績で修了。出産を経て2006年よりグローバル企業の人事部マネジャーとして人材・組織開発、新卒採用・育成を担う。2011年に独立、3年後に合同会社CCCを設立。いい・悪い、正しい・間違っているという二元的な世界観に立脚した生き方ではなく、すべてが”ただある”という内なる世界の受容と自己愛を源とした「全体性」から生きるための智慧や手法を生み出し、統合して個人や組織の覚醒と進化を様々な形で支援している。

(翻訳) オットー・シャーマー著「U理論」
(著作) ザ・メンタルモデル


▷ 河本 伸也   Shinya KAMAMOTO

京都大学大学院修士課程修了後、㈱野村総合研究所入社、経営コンサルタントとして、人と組織に関わるコンサルティングに従事。その後、多角化経営を行うオーナー企業に転職し、新規事業立ち上げ、多角化事業管理、小売事業経営など、多様なマネジメントに関わる。既存システム維持のために人間が使われる適合の世界に違和感と虚しさを感じ、一人ひとりの可能性の発揮と、それを実現できる組織の実現を追い求める。
2018年6月末に前職を退職し、現在は、人間が既存の世界のシステムに適合するのではなく、一人ひとりが自分自身として生きることから望む世界を創り出すという意識と、それをだれもが日常で実践する能力を高める活動を行なっている。
2018年8月に株式会社LLTを設立。合同会社CCC代表 由佐美加子が生み出した、すべてが”ただある”という内なる世界の受容と自己愛を源とした「全体性」から生きるための智慧や手法が誰にでも分かち合われることを目指し、Human OS Migration Technology (HMT) として体系化し、HMTに基づき個人、組織に進化を促すさまざまな支援を行なっている。
現在、株式会社LLT(Life Living Technologies) 代表取締役。


<<主催・オーガナイザー>>

▷ 吉田 睦美   Mutsumi YOSHIDA

神戸大学発達科学部卒業後、家庭裁判所調査官として東京家裁で勤務しつつ里親型ファミリーホームに居住し、日常的に家族と離れて暮らす子どもたちと生活する中で、日本の社会的養護の現状や課題に直面する。当事者ユースのアドボカシー活動やトラウマケアを推進する米国NPOの国内事業立ち上げなどに精力的にかかわるが、次第に、社会への働き掛けよりも個人の内的な変容に意識が向くようになり、沖縄、神戸での勤務を経て、2018年に退職。単身インドに渡り、心理面だけでなく身体や魂の側面からのケアやセラピーについて探求。現在は沖縄県の機関で専門職として働きつつ、関西で新しいコミュニティ創りにかかわっている。



▷ 門上 貴  Takashi KADOKAMI

1991年兵庫県生まれ。島根県立大学在学中にバングラデシュでストリートチルドレンの支援活動を行うEKMATTRAにて子ども達の教育支援に従事。帰国後の就職活動中、既存の社会システム維持のための教育や福祉の在り方に違和感をもち、不登校・ひきこもりの若者の心のケアを行う㈱Rememberに入社し、4年半障害福祉の現場で対人支援に従事。在職中にメンタルモデルと出会い、対人支援の在り方が劇的に変容し退職を決意。現在は若者の心のケアに加え、じぶんを生きるこどもとおとなのコミュニティー「じぶん共創塾」の運営や個人向けに断食合宿を主催している。



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