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人と組織の探究

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本noteでは、人の可能性を拓く組織づくりのための新しい気付きを届けることを目的に、組織論とケースを考察していきます。
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2023年7月の記事一覧

ケース9.サービスプロフィットチェーン〜顧客体験を高める従業員体験〜

ケース9.サービスプロフィットチェーン〜顧客体験を高める従業員体験〜

▶︎従業員体験こそがサービス品質の源泉となる?

あらゆる職場で顧客に提供するサービス品質の追求を重要視していれども、意図して高めることの難しさを感じることはあるではないでしょうか?

経営の視点:
・業績向上のために顧客を増やして定着させたい
・従業員の退職やモチベーション低下によってサービス品質が低下してしまう

現場の視点:
・関わる顧客に喜んでもらえると嬉しい
・自分に余裕がないと顧客に向

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ケース8.チーム効力感〜勝ち癖をつけるチームビルディング〜

ケース8.チーム効力感〜勝ち癖をつけるチームビルディング〜

▶︎遠くまで行きたければ皆で進め。チームの勢いをつくるには?

「早く行きたければ、一人で進め。 遠くまで行きたければ皆で進め」
というアフリカのことわざがあります。
個の時代が謳われる中、組織に属する意義は、1人ではできないことを成し遂げることにあるのではないでしょうか?

しかし、組織は人と人の集まりである以上、そこには感情があり、相性があり、雰囲気があり、チームの勢いを意図的につくることは一

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ケース7.返報性の原理〜助け合いのコミュニケーション〜

ケース7.返報性の原理〜助け合いのコミュニケーション〜

▶︎職場内の助け合いを促進するために必要なことは何か?

いつの間に職場の空気がどんよりしていたり、不満を抱えている人が出てしまっていることを感じる場面はありませんでしょうか?

経営の視点:
・活き活きとした職場をつくり業績を良くしたい
・組織が大きくなるにつれて一人一人の状態を把握しづらくなる

現場の視点:
・楽しく前向きに働きたい
・職場の雰囲気は自分ではどうにもできない

ワンキャリア取

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ケース6.組織市民行動〜善意が報われる役割責任の設計〜

ケース6.組織市民行動〜善意が報われる役割責任の設計〜

▶︎役割を超えた貢献が生まれる組織には何が必要か?

誰かのために、何かのためとの善意の行動が報われていないと、徒労感を感じるのではないでしょうか?

経営の視点:
・事業目的のために自発的に行動してほしい
・公平性のために評価できる行動や成果には線引きがある

現場の視点:
・周囲から良く思われたい、良い仕事をしたと思いたい
・ただの奉仕活動になってしまうと虚しい

チェスター・バーナード氏が掲

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ケース5. 心理的リアクタンス〜変化を促すフィードバック〜

ケース5. 心理的リアクタンス〜変化を促すフィードバック〜

▶︎人を動かすためのフィードバックで大事な視点は?

仕事は1人では完結できないものである以上、協働は必須。
しかし、理想像を相手に求めることには苦戦することが多いのではないでしょうか?

経営の視点:
・行動を変えて成果を上げてほしい
・フィードバックを納得させることが難しい

現場の視点:
・フィードバックに納得できない、意図が分からない
・自身の事情を理解してほしい

カーネギーの名著『人を

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