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杜の欠片|詩


「杜の欠片」

それは、
ほんの小さな欠片かもしれないけれど

深眠の杜
動かぬ景色に弾けた光の音は
迷うことなく僕の腕を掴んでいた

根拠なんてない
姿なき重さと温もりを宿した欠片は
鈍い叫びと共に還っていった

それは、
小さな切っ掛けかもしれないけれど
杜は
確かなる流れをはじめていた

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