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モチベーションが上がらない。冬期練習を乗り切る3つのメンタルテクニック

モチベーションが上がらない。冬期練習を乗り切る3つのメンタルテクニック


「冬期練習」と聞いただけで、ゾッとしていませんか?

私は、高校野球の冬期練習が大嫌いでした。特に競争メニューの後に待ち受ける恐怖の罰ゲームや、殺伐とした雰囲気には心底嫌気がさしていました。

でも、今だから言えることがあります。それは、「冬期練習が自分を成長させる最高の機会だった」ということです。このコラムでは、冬期練習を乗り切るための3つのメンタルテクニック を紹介します。モチベーションが上がらず悩んでいるあなたへ、実践的な方法をお伝えします。


冬期練習が嫌いな理由を振り返る


あなたはなぜ、冬期練習が嫌いなのですか?

冬期練習の何が辛いのか。それを振り返ることは、モチベーションを高める第一歩です。

私の場合、冬期練習ではキツいメニューが延々と続き、「今日も練習についていけるかな。」と、ストレスで押しつぶされそうになっていました。

こうしたネガティブな感情に支配されていると、練習は余計に辛く感じます。しかし、この感情を「プラス」に転換できれば、冬期練習を楽しむことさえできるのです。それを実現するのが、次に紹介する 3つのメンタルテクニック です。


モチベーションが上がらない理由


なぜモチベーションが上がらないのか? それは以下の理由が考えられます:

✅目標が漠然としている
「とりあえず練習する」という状態では、達成感が得られず、やる気が続きません。

✅自分の成長が実感できない
他人と比較することで自信を失い、自分の成長を見逃してしまうことがあります。

✅冬期練習の本当の意味を理解していない
冬期練習は、野球技術だけでなく、忍耐力や人間力を鍛える場でもあります。この目的が腑に落ちていないと、練習がただの苦痛に感じられてしまいます。

モチベーションを高める3つのメンタルテクニック

短期的な目標を決める


※大谷翔平選手が花巻東高校時代に書いた「オープンウィンドウ64」。これは、元中学校教員の原田隆史さんが確立した原田メソッドを活用したものです。

目標はモチベーションの原動力です。ただし、目標は漠然としていてはいけません。具体的で数値化されたものを決めましょう。


例:

  • 冬期練習終了までに、球速アップのためにベンチプレスを○○kg上げる。

  • 冬期練習終了までに、2塁への盗塁タイムを〇.〇秒にする。

  • 冬期練習終了までに、打球の飛距離を伸ばすために除脂肪体重〇〇㎏にする。


目標には、必ず 「期限」「具体的な数値」 を設定しましょう。期限と具体的な数値を決めることで練習や日々の行動が明確になり、目的を伴ったものに変わります。

また、オープンウィンドウ64(目標達成シート)を使うのもおすすめです。大谷翔平選手が活用していることで有名なこの手法では、自分の課題や行動計画が具体化されます。冬期練習に向けて、明確な目標が定まっていない場合にはしっかりと自分に向き合いながら目標を決めましょう。


人間的成長を楽しむ


冬期練習は、単に野球の技術を磨く場ではありません。むしろ、一人の人間として自立を図る場でもあります。

では、想像してみてください。甲子園出場をかけた夏の大会。大事な場面のバッターボックスであなたを助けてくれる人は誰もいませんよね。夏の大会では、自らメンタルをセルフコントロールしながら「決断」し「勇気」をもって行動しなければならない場面に直面する訳です。そんな時こそあなたの人間力が問われます。冬期練習を通じてどんな人間になることができれば精神的に自立することができるのか、そして、メンタルを強くすることができるのか。自分とじっくり向き合い考えてみましょう。

冬期練習を通して、あなたはどんな人間に成長したいですか?

例:

  • 厳しい練習を乗り越えることで自信をつける。

  • チームメイトと励まし合うことでコミュニケーション力を磨く。

  • チームを引っ張ることでリーダーシップ力を身に付ける。

内閣府が2003年にまとめた「人間力戦略研究会報告書」によると、人間力とは「社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」と定義されています。

まさに、自立した一人の人間として力強く生きていくための力を養うためには野球部での活動がうってつけなのです。野球を引退すれば、遅かれ早かれ社会人として働くことになるでしょう。野球を通して身に付けた人間力はあなたの将来に大きな影響を与えてくれます。

過去の自分と比較する


※野球ノートの一例。野球専用ノートの販売も行っておりますのでお気軽にご相談ください。

モチベーションを高める最大のカギは、自分の成長を実感することです。そのためには「昨日の自分」と比較してみましょう。

やるべきこと

  • 練習後に、自分の成果を振り返る時間を持つ。

  • 数値や記録をチェックして、小さな成長を見つける。

やってはいけないこと

他人と比較して、自信を失うこと。
もちろん、ライバルに闘志を燃やすタイプなら、ライバルの存在をポジティブに活用してください。

また、自分の成長を記録するには、野球ノートの活用がおすすめです。高校球児のみならず、プロ野球選手の多くも実践している方法で、練習内容や練習の良かったところや改善点、翌日の目標を記録します。この習慣が、モチベーション維持に大きく役立ちます。

まとめ

  • 短期目標を明確にする: 期限と数値を決めた目標を設定する。

  • 人間的成長を楽しむ: ここぞの場面でも、自分を信じらえるように努力する。

  • 毎日の振り返りを行う: 自分比較で成長を実感する。

最後に、あなたへ伝えたいこと

ここまで読んでくれたあなたは、本気で冬期練習を乗り越えたいと思っているはず。だからこそ、あえて厳しい言葉を贈ります。

「自分との約束を守れない人に、打席やマウンドに立つ資格はない。」

冬期練習は、あなたの人生でも大きな成長を遂げるチャンスです。後悔しないよう、本気で取り組んでみましょう!


※今回の内容に取り組んでみて、ご質問などありましたらお気軽にお問い合わせください。

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