ロスの苦しみから解放されるはじめの一歩
このような病名をご存知ですか?
【遷延性悲嘆症=死別後シンドローム】
大切な人を亡くしたあと
亡くなった人への悲しみ
想い焦がれる気持ち
自分を責め続ける思いなどが心を占拠し
その人のことが常に心にあって
いつになってもラクにならない
という症状に対して
付けられる診断名だそうです。
大切な人を失って
このような症状が出るのは
当たり前なんですよね。
ただそれが長引くと
喪のプロセスがうまく行っていない
という判断になるようです。
振り返れば
しばらくの間私も
この診断名が付くような状態でした。
お母さんのことばかりを考え
お母さんの死は
自分のせいなんだと自分を責め
また時には病院や伯母を恨んだ。
お母さんのいない世界に
生きている意味を見失い
日々の生活は義務的で
大好きだったものにすら興味を失い
ただ時が過ぎるのを待つだけ。
そんな状態でした。
苦しくないかと言えば苦しいんですよ。
自分が一番苦しい。
だから逃げたくもなる。
そのくせ
その苦しみだけでは
お母さんの味わった辛さや寂しさを考えれば
まだまだ足りないような気がして
無意識に
もっと自分が苦しむような方向にばかり
進んでしまう。
それはまるで
自分の命を削って
お母さんを
取り戻そうとしているかのように。
そして
自分の罪を償おうとするかのように。
今当時の私のように
苦しんでいる方もいらっしゃると思います。
もし
こういった診断を下されるような
状況であるとするならば
それは
あなたが悪いわけではないということです。
長引く悲しみも
誰にもわかってもらえない苦しみも
決してあなたのせいではない。
ただ喪のプロセスが
うまく進まなかっただけ。
それは
悲しむことをダメだと思い
しっかりしなければと自分を奮い立たせ
そうやって大切な人の死から
乗り越えよう乗り越えようと
頑張って来たからこそ
喪のプロセスは止まり
苦しみ続ける今がある
ということなんです。
私が様々な場所で
泣きたいときに泣いて
悲しいときに悲しんで
自分の感情をごまかすことなく味わってと
発信し続けるのは
そういうことなんですね。
感情はココロからの叫びです。
叫びという訴えに
見て見ぬふりをしたら
表に出たくても出られなかった感情が
ココロの中に延々と溜まり続ける。
それが1の苦しみを100にもし
自らの手で自らを
苦しめ続けることになるんです。
そんな人は自分よりも
周りの意見や常識を大切にすることの出来る
真面目な頑張りやさんです。
だからこそ
今にも消えてしまいそうな生きる気力にも
毎日毎日光を灯し
生きることだけに力を注いできた。
もう認めていいんです。
辛い。
苦しい。
悲しい。
寂しい。
泣きたい。
会いたい。
触れたい。
抱きしめたい。
そんな隠しきれない想いを認めて
表に出していいんです。
今ある100の苦しみは
それだけ自分に
ガマンを重ねさせてきた証拠です。
自分の思うがままに叫んでください。
それが今の苦しみから解放される
はじめの一歩です。
お読みくださりありがとうございます♡ いただいたサポートは大切な人を失ったロスの人たちが『生きる』という灯りを灯し続けられるようグリーフケアやヒーリングのスキルアップに役立たせていただきます。 誰もが生きる喜びを感じられる世界になると信じて… どうぞよろしくお願いいたします。