春のおすそ分け「いたどり(虎杖)」
タイトル画像を見て「何?」と思う方も多いだろう
これは「いたどり(虎杖)」という植物で、私の故郷では「わらび」や「ゼンマイ」のように春になると山菜として採ってきて食す
ちなみにこちらは故郷の母
今年も山菜採りに勤しんでいる模様(笑 父はいつも運転手兼カメラマンでこうして様子を撮っては私や姉に送ってくる 毎年この様子が見られるってありがたいことだ(親が元気ということ)
この時収穫したわらびの量がまたすごい
わらびにゼンマイ、いたどりに筍とこれからしばらく母の「宝探し」が続く
採るのは楽しいけど、下処理が面倒くさいのだ
まぁ、このような母の娘なので幼い頃から山菜採りは一緒にしていたから、東京においても「食べれるもの」が生えてるとついつい手が伸びてしまう(笑
☆見つけたのはコロナ真っ只中
コロナ真っ只中、OL時代にテレワーク中心の生活になった時に運動不足にならないように早朝ウォーキングをしていた
その道は普段からウォーキングで歩いていたが、普段と違う時間帯に歩くと目の留まるところも違ってくる
そんな時に見つけた「いたどり」
写真はちょっともう大きくなりすぎているが、もっと出始めのころのものが美味しい(大きくなると繊維質が硬くて食感が悪い)
犬の散歩コースでもあるので犬(人もか)が用を足さないような場所を選んで、柔らかそうないたどりを探すのが大事
☆下処理が必要
いたどりは皮を剥いて食すが、そのままでは酸味が強くてとても食べられない(私の祖父は生のいたどりに砂糖をたっぷりつけておやつにしていたが)
下処理はまず葉っぱと皮を取り除く
適当な長さにカットしてからたっぷりのお湯でさっと湯通しをするが、湯通しをするときの注意は「湯通ししすぎないこと」
いたどりは湯通ししすぎると溶けて繊維質だけが残ってしまうので、お湯に入れたらさっとかき混ぜて、虎杖の表面が白っぽく変わったらすぐ冷水に取り出す
冷水に取り出したら水の濁りがなくなるくらいに何度か水を変えて、水を張った容器に入れて一晩水に晒しておく
こちらが一晩水に晒した状態のいたどり
一つ食べてみて酸味が残っているようなら、もう少し水に晒しておく
☆調理の時はまず油で
いたどりを調理するときは、まずいたどりを油で炒める
そうすることで煮た時に煮崩れを防げる(らしい、母情報)
そして、いざ味付け!
私はさつま揚げと一緒に煮るのが好きなので、出汁・醤油・酒・みりんで味付け
いたどり自体は味より「食感」を楽しむ感じかな
しみしみに調味料とさつま揚げの味がしみたいたどりは本当に美味しいのだ
今回、試そうと思っている一品がある
それはいたどりと豚バラの炒め物、まだ作ってないけど多分美味しいのではないかな
☆春のおすそ分け
農業技術が発達して年中食べられる野菜も多い 山菜にしたってハウスで育てたものもあるとか
でも地物の山菜ってそのものが蓄えてる「エネルギー」が違うと思っている
大事もっこに育てられたもの(人間の手が加わったもの)よりも、なんの世話もなく芽吹の時を待って、誰に教えてもらうでもなく春が来たら自ずと顔を出す山菜
本山菜たちは「食べてもらおう」なんて「これっぽっちも」考えずに、ただただずっと繰り返されてきた「生命のサイクル」を繰り返しているのだろうけど
絶やす事なく「種の存続」を守っている山菜のパワーってすごいなぁと思う(時に厄介な雑草もあるけど)
だから、「春のおすそ分け」をいただいて、私もパワー充電!
山菜でなくとも「旬のもの」を食することは良いことなので、是非是非食生活に取り入れていきたい
そしてこの「いたずり」は私の「ふるさとの味」でもあるので、今夜は味わって頂きたい