Massimoとドライブ
帰国直前の週末、Massimoに誘われてドライブへ
実はその週末はNovella宅に私一人で過ごすことになっていた
というのも、NovellaたちはPaoloの友人が海辺の家にやってくるので木曜から翌週月曜(Paoloは火曜)まで海辺の家で過ごすことになっていた
当初は私も同じ予定で過ごすことになっていたが考えてみたらフィレンツェに戻るのが帰国の前日になってしまうのは荷造りなどを考えると厳しい ということで私だけ先に帰ることにした
それを知ったMassimoがドライブに誘ってくれたのだ
☆イタリアの兄貴的存在
以前にも投稿したが、わずかながらも年下のMassimoだが「頼れる兄貴的存在」
そもそも2023年にNovellaを訪ねてイタリアへ行くことになったのも、Massimoがきっかけだった
そしてMassimoは不思議と私の拙いイタリア語でも会話が続く(Novellaもそう)ので長時間2人でいても苦じゃない
何か話さなくてはと思わなくて良いのだ
だからMassimoからのドライブの誘いは喜んで受けた(笑
☆どこに行きたい?
ドライブに行く場所は特に決まっておらず、迎えに来た時に「どこに行きたい?」と聞かれた
海辺の家に行く道すがら「ひまわり畑」をみたこと、シエナ近郊でひまわりがたくさん咲いている情報をキャッチしていたこともあって、「ひまわり畑が見たい!」とリクエストした
すぐさま、スマホでひまわりの見られる場所を検索してくれて「Val d’Orcia」という場所に向かうことに
Massimo曰く、「絵ハガキで見るような景色が広がる場所」とのこと
☆Val d’Orcia(ヴァル・ドルチャ)
「ヴァル・ドルチャ」はトスカーナ州シエナ県にある渓谷で「ヴァル(=渓谷・谷)・ドルチャ(オルチャの)」という意味
元はシエナの領土で、粘土室の土壌のため耕作に向かない土地だったが、約300年に渡る土壌改良の結果、現在のような田園風景が誕生した
Goole Map上でも「カメラ」マークがあるように、絶景ポイントで絶え間なく車を停めて写真を撮る人たちが訪れていた
☆ひまわり畑
ひまわり畑は「ヴァル・ドルチャ」へ向かう道すがらにいくつもあって、車を停められる場所で写真を撮った
「向日葵」の名の如く、太陽に顔を向けるひまわり
ひまわりが正面を向いたアングルからひまわり畑の全体を撮りたかったが暑すぎて畑の端まで行く気が起こらず・・・近場で楽しむ
青空に糸杉とひまわり、なんともトスカーナらしい風景
私がみた絵葉書は見渡す限りのひまわり畑だったが、そのような風景は出会わなかった 丘陵地のほんの一角のひまわり畑だが十分満足(自分一人では来られなかった)
蜂がブンブン飛んでいた(ミツバチは怖くない)
☆ランチはシエナ名物「ピチ」を
写真を撮りながら移動してちょうどお昼時になったので、どこかでランチを取ろうと連れてきてもらったのが「Ristorante Fonte Alla Vena(リストランテ・フォンテ・アッラ・ヴェナ)」
通りに面したお店
気温は高いが日陰は過ごしやすいのでテラス席を選んだ
Massimoに微妙に日が当たるので対面ではなくL字に座るように移動させてもらった
シエナ県にいるのでここはやはりシエナ名物の太いパスタ「ピチ」をいただくべきでしょうとパスタは「ピチ」で決まり、その前に前菜をMassimoおすすめの「Salame Finocchiona(サラメ・フィノッキオーナ)」をいただく
とても大きくてやわらかいサラミは「Finocchio(フィノッキオ/フェンネル・ウイキョウ)の実が混ぜ込まれていて風味豊かだ
このフィノッキオーナは中世の時代に胡椒が高価だった時に胡椒の代わりにフィノッキオ種を代用したのが始まりでトスカーナの名産
一口食べて赤ワインを口に含むとえも言われぬ美味しさ もちろんパンとも合う
これだけで満たされるほどの美味しさだが、次はお待ちかねの「ピチ」
たっぷりのにんにくとトマトのソースを手打ちのピチに絡めていただく
最高に美味しかった
トスカーナ味を満喫したランチだった
☆MugnanoとLago Trasimenoへ
ランチの後、Massimoから次のいく先を2つ提案
・近くのMontepulciano(モンテプルチアーノ)へ行く
※モンテプルチアーノはワインの名産地、ワイン好きならご存じだろう
・ペルージャ県の「Mugnao(ムニャーノ)」という小さな集落で建物の壁にアート作品が施された場所へ行ってから、「Lago Trasimeno(ラーゴ・トラジメーノ/トラジメーノ湖)」へ行く
欲張りな私は聞いたことのないムニャーノとトラジメーノ湖の2ヶ所行けるプランをリクエスト(笑
◆Mugnano(ムニャーノ)
ランチ場所から1時間弱、車を走らせて到着したムニャーノ
建物の壁に絵やレリーフが施されているエリアはとても小さいが、建物一つ一つに作品があるのでゆっくり見て撮っていると見応えある
井戸の周りにも
いろんなテーマ、作風で見飽きない
何よりMassimoも写真を撮る趣味なので、互いに気にせず歩き回れるのも気が楽(笑 撮らない人と一緒だとゆっくり撮り歩けない
ここはイタリア人でもあまり知られていないようでNovellaは知らなかったし、Massimoもたまたまバイクでツーリングしていて見つけけたのだとか
アート作品だけではなく集落の雰囲気もとても可愛らしい
レアな場所に連れてきてもらってラッキーだ♪
作品の全てを載せられないが数十作品あった
◆Lago Trasimeno(ラーゴ・トラジメーノ/トラジメーノ湖)
ムニャーノからさらに車を走らせてトラジメーノ湖へ
Massimoおすすめのビューポイントへ向かっていたのだが、湖畔からもくもくと煙が上がっている
野焼き??
と思っていたらなんと「火事」だった それで途中から通行止めになっていてMassimoのお目当ての場所へは行けず、反対方向へ引き返す
◆Castiglione del Lago(カスティリオーネ・デル・ラーゴ)
トラジメーノ湖にちょいと突き出た岬のあるカスティリオーネ・デル・ラーゴで湖畔に降りてみることに
街の中も面白そうだったが、とにかく暑くて時間も17時前だったので湖畔を見るだけに
突如として置いてある鉄のオブジェ
錆加減が青空と湖に映える
ほとりには白鳥もいてのんびりした時間が流れていた
Novella宅ではSebastianoとDanielleが水浴びするのにプールに来ていて、私たちの帰宅を待ってくれていたのでここで帰ることに
10時に家を出て帰宅が19時前と長時間、ずっと運転して案内してくれたMassimoに感謝
来年は日本にまた来るようなので、今度は私がおもてなしするね
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