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読書メモ『きみのお金は誰のため』『お金のむこうに人がいる』 何のために稼ぐのか?

みなさん、こんにちは!オンラインで日本語を教えているErikoです。
今日は読書メモの回です。

『きみのお金は誰のため』『お金のむこうに人がいる』 という2冊の本を読みました。著者の方は、田内学さんという方です。プロフィールを引用させていただきます。

お金の向こう研究所代表・社会的金融教育家。2003年ゴールドマン・サックス証券入社。日本国債、円金利デリバティブなどの取引に従事。19年に退職後、執筆活動を始める。
著書に「読者が選ぶビジネス書グランプリ2024」総合グランプリとリベラルアーツ部門賞をダブル受賞した『きみのお金は誰のため』のほか、『お金のむこうに人がいる』、高校の社会科教科書『公共』(共著)などがある。

https://toyokeizai.net/list/author/%E7%94%B0%E5%86%85+%E5%AD%A6

メディアへの記事の投稿なども積極的にされていて、私はtwitterの投稿で著書の存在を知り、丁度お金との付き合い方に悩んでいる時期だったこともあり、2冊の本を手に取ってみました。

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言われてみれば当たり前だけど、でも普段考えないよな…という的確な指摘がいくつもありとても面白く読みました。

重要だと思ったポイントをかいつまんでまとめてみます。

  • 全員が休んでいたらお金があっても意味がない。お金が役に立つためには一定の条件が揃っていないといけない
    誰も働いていなくて、お店もやっていない品物も売っていない、という状態だったらお金があっても何もできない。

  • お金は増えているのではなくAからBに移動しているだけ

  • お金でできることは「選ぶ」だけ。そもそもお店が1つもなかったらどんなにたくさんお金があっても高いご飯を食べることはできない

「お金「そのもの」」に意味があるわけではない、という当たり前だけど、でも現代社会の生活ではさっぱり忘れてしまいがちなことを改めて認識できました。

また、自分の身を振り返ってみると…
私は、組織に所属するのが苦手で、会社員として働き続けるイメージが昔から全く持てませんでした。金融資産で賢く儲けて自分は労働から解放されて、、など真剣に考えていたことがありましたし、今も全く思わないわけではありません。世の中でもFIREという概念が広まったり、周りにもたまにそういう(FIRE実現した)人もいます。

でも大学を卒業してから、年収とスキルだけを追った数年で、完全に心が疲れました。それだけでは自分が幸せになれないと気がつきました。最初に入った会社を、年収2倍になってもこの仕事はもうできない、と思って辞めました。今もどうしたら良いかわからないままですが、前と同じやり方ではだめだということだけはわかります。
この辺りの経緯はnoteでも書いています。

そもそもみんなが投資したところで、働く人、事業、そういうものがなかったら意味がない。綺麗事ではなく、はたらく(金銭が発生するかどうかは全く別)ことが人が生きる上で大事なことなのだと、実感を持てたのはやはり学校を出てから数年経ってからだと思います。

これからどうしていくのか。
自分がやっていて苦でなかったり、得意だったり、少しは楽しかったりすることで、他の人の役に立つことができれば何より幸せなことなのだろうなと思います。

具体的にそれが何かはまだまだ模索中ですが…。
お金との関係を見直すとても良い読書体験でした。

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