私たちの日々はあまじょっぱい。
私はいま就職活動をしています。
就職活動していると時々自信を無くしてしまいます。
だけれど私は本当はとても「良いところのある人間」なのです。あなたにも良いところがあるみたいに。
それでは私の良いところ、少し挙げてみましょう。
1.机の上に飾られた花の水を毎日入れ替え、時には葉を拭いてあげます。
2.悩んでいる友達がいれば寄り添います。
3.泣いている友達がいれば何も言わずに抱きしめます。
4.ありがとうを1日に何度も言います。
5.使った椅子は必ず奥まで閉まってから帰ります。
6.ゴミをしっかりと分別して捨てます。
7.嫌なことがあっても顔には出しません。
8.道端に咲く花を見て幸せになれます。
9.美味しいお菓子はお土産に買って帰ります。
10.雨の日は雨が降って喜んでいる人のことを思い浮かべます。
すぐに10個も出てきました。
それでもこんなことはエントリーシートには書けません。
エントリーシートを前にした私は何故だか無力です。
今こうやって書いてる文章だって意味が有るか無いかでいったら「無い」の方にマルがつくでしょう。
「頑張っていない人」に見えているんだろうな。「言い訳ばかり言う人だな」そう思われているんじゃないかな。そんな風に考えます。
でも1番にそう思っているのは自分です。
自分が1番哀れな目をして自分を見ています。
足掻いているフリをしているだけじゃないか、努力しているフリをいているだけじゃないか、重くて苦しい言葉が覆い被さって来ます。
こんなことを考えている時、人生はしょっぱいです。
とてもしょっぱくて、どんどん高くなる濃度から逃れることができない。
それでも、電車で本を読んでいてマスクの下で少し笑ってしまう時、重い荷物を運ぶのを手伝って知らない人と一緒に駅の階段を登る時、雲の形のなかにクジラを見つける時、
人生は少し甘くなる。
しょっぱいと甘いが混ざり合う毎日。
そんな毎日の中で出来るだけ"甘い"を感じとりたいと思うのです。
でもずっと甘いと、甘ったるくて嫌になってしまう。
だから時々少しの"しょっぱい"を感じてみます。
交互に混ざり合う二つを自分の中で融合させる。
融合させて自分の好きなものに変えてしまう。
これをこの世ではきっと「昇華」と言うのでしょう。
私たちの人生、"あまじょっぱい"くらいが丁度いいのです。
ね、そう思いませんか?
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