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「俺」の仮面

こんにちは。あむです。

いきなりですが、皆さんは普段自分のことを何と呼んでいますか?
「僕」「俺」「わたし」「あたし」「うち」「わし」「わい」「自分」「名前」「あだ名」

僕は、基本的に「僕」を使用しており、仕事等のかしこまったときには「わたし」、プライベートで気が緩んでいる時は「わい」と、色々使い分けています(「わい」を使うようになったのは、僕が好きなamazarashiの秋田さんの影響もあるかもしれません)。
そして、感情が大きく揺さぶられた時に不意に、捨てたはずの「俺」が飛び出てきたりします。

自分の一人称って、その人にとっての「仮面」であると、僕は考えています。

どういうことかというと、一人称は「どの人が周りにどのように見られたいか」ということを如実に表している、ということです。
先に前述した一人称の各々が与える印象って、それぞれだいぶ違うと思います。

例えば、仕事で一緒になった人が男性であるとして、その人の一人称が、
「僕」なら、親しみやすそうなイメージ
「俺」なら、少し粗雑そうなイメージ
「私」なら、堅実そうなイメージ
と、様々です。

なぜ、こんな話を書いているかというと、前述したように僕は稀に、感情が大きく揺さぶられた際に不意に出てくる一人称が「俺」なのですが、これは今は極力使わないようにしている一人称になります。

僕は、小学卒業ぐらいまではずっと「僕」を使用していたのですが、中学に上がる前くらいから専門学校を卒業する前ぐらいまでの8年ほど、「俺」という一人称を使用していました。

一時期「俺」で現在は「僕」を使用している理由としては、学生時代はともかく社会に出たときに、一人称が「俺」だと粗雑な印象を相手に与えてしまう、行儀の悪い大人だと思われるのではないか?と学生時代に考え、少なくとも普段使いも可能で、かつ社会人が使っていても違和感がなさそうな「僕」に矯正した、という背景があります。

でもやはり、思春期という多感な時期に「俺」という一人称で過ごしていたこともあったのか、心の中の声が不意に飛び出す時、一人称が「俺」になっていることがあります。

僕は、「俺」には粗雑なイメージがある、と前述しましたが、その他にも荒々しい原石のようなイメージも持っています。
そのため、不意に飛び出す、自らの手で制御できない「俺」の言葉は、紛れもない本音なのだろうな、と思ったりします。

何も「僕」の言葉が、全て飾られた台詞であると思っているわけではないですが、相手の反応を気にして発言している部分も少なからずあるように思います。
対して「俺」の言葉は、相手にどう思われるかを気にしていないことが多く、着飾っていないため、おそらく本音に近づくのだと思います。

もう書いてて途中から何を書きたかったのかもわからなくなってしまったので、綺麗にまとめるのは諦めてここら辺で筆を止めようと思いますが、
周りを人一番気にするこそ「僕」から出る「俺」という一人称はより本音に近いのだろうな、と思うと同時に、逆に自分の本音が聞き取れなくなったときに、一人称が与える印象というのを逆手にとって、あえて「俺」という一人称を使って、文章を書いたり誰かと話してみると、着飾ってそれまで頭の表層に浮かんでこなかった本音が飛び出してきたりしそうな気がしてきました。

今度、個人的にやってみようと思います。

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