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【バイトは割に会わない!】バイトしない大学生活がもたらす自由と価値

「大学生なんだから、自分で使う分は自分で稼ぐべき」

という声をよく耳にする。

コンビニや飲食店では必ずといっていいほど死んだ魚のような目をした大学生がバイトをしている。

気づけば週何回もシフトに入って疲弊し、大学生の最大の強みである“自由な時間”が奪われている……。

そんな現実を受け入れてしまうのは本当に正しいのだろうか。
大学生だからこそ味わえるその貴重な体験を、わざわざバイトで手放す必要はあるのだろうか。


今回は、実際に「奨学金を借りてでもバイトをしない」という選択肢を取った私が、大学生活をより有意義に過ごすための考え方を掘り下げていきます。


1. 「バイトは割に合わない」と考える理由

まず結論からいうと、大学生にとってアルバイトは「割に合わない」と私は考えています。主な理由は3つありますが、最初の理由は「賃金が安い」ことです。

社会に出て正社員として働く場合、年収400万円ほどの仕事ならゴロゴロあるという話を聞いたことがある人も多いかもしれません。もちろん業種や地域によって差はありますが、大まかに時給換算すれば2,000円超になるのが普通です。一方、多くの大学生アルバイターが時給1,000円前後で働いている現状を見れば、その差は歴然です。

もちろん、学生だからこそ時給が低い仕事しか選べないというのは事実ですし、そこから得られる社会経験も一応はあるかもしれません。しかし「せっかく時間がある大学生時代に、安い時給で長時間拘束される」ことが、果たして自分の将来や夢にどれだけ価値をもたらすのでしょうか。私がここで提案したいのは、「たとえ奨学金を借りることになったとしても、その時間を自分の成長のために投資する方が、よほどリターンが大きいのではないか」という考え方です。

たとえばアルバイトをして1年間に1,000時間以上働くとします。その1,000時間を、もし全て自己投資のための勉強や趣味、あるいは将来のキャリアに役立つ活動に充てたらどうでしょう。資格試験の勉強やプログラミングのスキル習得、はたまたインターンシップや海外留学など、時間があるからこそできる挑戦がたくさんあります。その成果は、大学卒業後の収入やスキルにつながり、さらに大きな収益や機会を生み出すかもしれないのです。

私は1000時間かけて、「100日チャレンジ」をしました!

2. アルバイト先での「ひどい扱い」によるストレス

2つ目の理由は、アルバイト特有のストレスを受けやすいことです。飲食店やコンビニなどの接客業では、忙しいときに人手が足りなかったり、客から理不尽なクレームを受けたりすることは日常茶飯事です。

急なシフト変更を迫られることも珍しくありません。雇用主は利益や人員配置を最優先しがちで、学生バイトの都合は後回し。

実際に私の知り合いは、「社会は厳しいから」「働くってそういうことだから」と、精神論で片付けられてしまうことも多いと愚痴っていました。

もちろん、社会経験を積む上でそうした理不尽を体感することに意義を見出す人もいるかもしれません。しかし、あまりに度を超えた不当な扱いを受けても、「社会勉強だ」と耐えるだけでは得るものより失うものの方が大きくなる可能性があります。

さらに、多くのアルバイトは単純作業や肉体労働が中心です。接客だろうと家庭教師だろうと、雇われの身である以上はスケジュールを縛られる上に、仕事の範囲ややり方を自分でコントロールするのが難しい側面があります。

そしてこれらの経験が、将来のキャリアにどれほど活きるのかというと、必ずしも直接的には役立たないことが多いのです。実際に社会人として働き始めれば、新しい職場での研修やOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)が実質的には学びの中心になり、アルバイト時代の経験を大いに生かせるのは一部の業種や職務に限られます。

3. 「大学生の最大のメリット」である自由時間を活かせない

3つ目の理由は、時間的自由が失われることにあります。大学生のメリットは何と言っても「時間の自由度が高い」ことにあります。高校までの生活は、平日は朝から夕方まで学校、さらに受験勉強に追われ、なかなか自分の好きなタイミングで行動する余裕はなかったと思います。

しかし大学に進学すると、授業は選択制になり、空きコマや自主休講などで平日の昼間を自由に使えることも多くなる。さらに長期休暇も夏や春で数ヶ月単位にわたります。

社会人に比べれば、格段に自由で柔軟なスケジュールを組むことができるのです。にもかかわらず、アルバイトで週に何度もシフトに入ってしまえば、高校生活と大差ないスケジュールに逆戻りです。疲労もたまり、貴重な学習時間や遊びの時間、自己投資の時間まで削られてしまいます。

会社員になれば、平日の昼間は基本的に仕事で拘束されます。社会に出てみると、平日昼間の空いていて快適な渋谷や新宿に行くことはまずできません。

休日はどこへ行っても混雑していて、余暇を楽しむにも疲れを考えながら行動しなければなりません。大学生のうちに、この平日の昼間という贅沢な時間をフルに活用することで、普通では得られない体験や学びを得て欲しいと思います。

「自分の好きなことってなんだろう?」と考えたり、「これからどんな人生を歩みたい?」とじっくり向き合ったりする時間は、決してお金では買えない価値をもっています。バイトに追われてしまうと、それらを真剣に考える余裕がなくなってしまいがちです。

もし大学生のうちに「自分について知る」ことができれば、それこそが最も大きな財産になり、後の人生を豊かにする鍵となるでしょう。

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おわりに

大学生活は、人生の中でも特別な時間です。長いようであっという間に過ぎてしまうからこそ、自分の成長や経験の蓄積に集中し、最大限有効活用してみる価値があります。

「バイトは割に合わない」という視点から「奨学金を借りてでもバイトしない」と言われると極端に聞こえるかもしれませんが、一度「お金よりも時間を最優先に使う」という選択肢を真剣に検討してみてはいかがでしょうか。

実際、奨学金の最高額である12万円を4年間借りると、600万円近い返済義務を負うことになります。600万円という金額は、今という一点で見れば大きな額に見えるかもしれません。

しかし、卒業後の長い人生を考慮すれば、学生時代の自由時間を自己投資に振り向けて得たリターンのほうが大きいと、今でも確信しています。

目先のアルバイト収入を優先するのか、それとも奨学金を活用してでも自己成長と未来の可能性に投資するのか。もし迷っているとしたら、一度ゆっくりと自分の人生全体を俯瞰し、大学生活で本当に成し遂げたいことは何かを考えてみてください。あなたのこれからの選択が、今後の人生を大きく左右するかもしれません。

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Ami Otsuka「生成AIに育てられた第1世代 | 研究者x SE」合同会社Hundreds代表
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