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100日チャレンジ」の驚きの効果! 達成した私の成果とそこから得た大切な学び

  • 努力なんて続かない

  • 毎日続けるなんて無理だ

  • 私には努力をする才能がない。

…なんて思っていませんか?実は私もそう思っていました。何をやっても三日坊主どころか1日だけやってあとはやっているフリ。そんな私が、うまく仕組みを作ることで、「100日チャレンジ」に成功しました。

今回は、私が実際に行った「100日チャレンジ」の内容と成果、そしてそこから得た学びについてまとめようと思います。そんな方へ、少しでも「私もやってみよう」という気持ちを呼び起こすきっかけになれれば嬉しいです。

100日チャレンジは本になりました!↓


100日チャレンジとは

「100日チャレンジ」は、その名のとおり“100日間、毎日何かに取り組む”というシンプルな企画です。人によってそのテーマはさまざま。英語学習に集中する人もいれば、ダイエットや筋トレを100日間続ける人もいます。クリエイティブな分野においては、毎日イラストを描く、毎日1曲作曲する、あるいは毎日ブログ記事を書く、など多岐にわたります。
多くの場合、Xでハッシュタグ「 #100日チャレンジ 」を付けて成果を毎日発表して他の人たちからフィードバックをもらう人が多い印象です。日々、進捗を可視化することで仲間ができたり、自分に対するプレッシャーを生んだりして、自然と取り組みを続けやすくなる効果があります。私の場合も、毎日決まった時間に成果を投稿することで、自分に対して「逃げられない環境」をつくることがポイントでした。

なぜ「100日チャレンジ」を始めたのか

私が「100日チャレンジ」を始めた最大の理由は、1月に控えていた学会で成果を発表するために、プログラミングスキルを急速に高めたいという思いがあったからです。元々はプログラミングが得意なわけではなく、「ゲームを使ってみたい」という軽い気持ちで授業中に先生にバレないようにこっそりとChatGPTを使ってオセロを作ったことをきっかけPythonに触れ始めました。しかし、それが謎に評価され、学会で発表することになりました。学会で発表するともなると簡単なコードだけで終わるわけにはいきません。まともな知識がないと、ちゃんとしたプレゼンをしないと怒られてしまう。だから勉強しないといけない。
ところが、私に努力を続ける才能があるとは思えなかったんですよね。興味が湧いたことに飛びつくのは早いのですが、続かない。結局途中で飽きてやめてしまうことが多々ありました。そこで思いついたのが「100日チャレンジ」です。

  • 毎日コーディングする習慣を作りたい

  • 何があっても100日間はやり抜く

  • 投稿の場を設けて、自分を追い込む

という3つの柱を決めました。とにかく「チャレンジ」という形をとれば、公言した手前、そう簡単に逃げられないだろうと考えたのです。具体的には、“毎日Pythonで何かを作り、夜6時にその成果物が動く動画をSNSに投稿する”というルールを自分に課しました。ゲームやツール、データ可視化など、とりあえず毎日手を動かして形になるものを作っていく。その成果を動画としてまとめ、決められた時間に投稿することで、自分に「やり続ける」ことを促す狙いがありました。
詳しくはこちら↓

毎日のルーティン

チャレンジ期間中は、朝9時に起床してから、夜6時に投稿をするまでが1日の勝負でした。起きてから最初にやることは、新しく作るもののアイデアをざっくりと練ること。午前中のうちに設計をし、技術的に難しそうな部分の調査を先に終えておきます。ここでちゃんと調べておかないと、午後に設計からやり直しになり投稿が9時や10時になってしまいます。(実際に何度かやらかしました…。)
昼食後は一気にプログラミングに没頭し、18時の投稿時間までにとりあえず形になるようコードを書き上げ、動作確認をして動画を撮影。そしてその日のうちにSNSへ投稿する。初期の頃は短時間で作れるミニゲームや小さなツールであっても、見栄えや使いやすさを少しでも向上させるために改良を加えようとすると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。時には投稿時間ギリギリまで慌てながらコードを書き、バグを取り除くこともありました。

いったん18時に投稿が済んだら、そこから23時まではその日作ったプログラムの復習をしたり、翌日のアイデアを考えたりしていました。夜中に起きたアイデアをメモし、次の日にちょっとコードをいじってみる…という流れで、連日Python漬けの生活でした。

ただ、プログラミングが終わったらだいたい深夜までお酒を飲みながらゲームしていたし、これが終わったら海外旅行するって決めているなど、ゴールや報酬は常にありました。

当時、私はまだ大学生で、平日は授業もありましたが、正直なところ退屈な講義の時間帯はほぼノートPCを開いてプログラミングしていました。教授に怒られないように気をつけながらも、実際に自分で何かを作ってみないと身につかないことは多いと感じていたので、どうしてもプログラムに集中してしまったのです。実際に何回か見つかったこともありましたが…。

実現した成果

こうして毎日何かしらのコードを書き続ける生活を100日間続けた結果、無事に「100日チャレンジ」を達成しました。振り返ってみると、作成したアプリやスクリプト、ツールは合わせて100個。最初は単純なキャッチゲームやホッケー、テキスト処理ツールだったものが、途中からはGUIをつけたり、データ処理の自動化をしてみたり、物理演算を処理できるようにして2Dゲームも作ってみたり。きちんと動くようにするだけで一苦労でしたが、やればやるほど新しい知識やアイデアが蓄積されていくことを実感しました。

さらに嬉しいことに、学会の発表も無事に成功し、なんと賞をいただくこともできました。学会で発表した内容は、この100日間のチャレンジで得た技術を活かしたもので、

  • 「短期間でこれだけの成果を出せたのはすごい」

  • 「このまま誰もやったことがないことを突き進んで欲しい」

と評価していただいたのです。正直、それまで「自分は飽きっぽいから、続けられるわけがない」と思い込んでいましたが、勢いに任せてでもやり抜いた結果がこうして形になるのだと、強く実感しました。

また、100日チャレンジの途中経過をSNSに投稿していたところ、意外にも多くの方から反応をいただきました。

  • 「今日の進捗動画、面白かった」

  • 「こういう機能を付けたらさらに便利になるのでは?」

  • 「次はこういうものを作って欲しい!」

といったコメントがたくさん寄せられ、それがモチベーションになりました。その成果が噂になったのか、IT系のメディアであるASCIIさんにも取材していただける機会を得ることができたのです。メディアから取材を受けるなんて、当初はまったく想像していなかったので、良い意味で大きな驚きでした。

私が得た大切な学び

この「100日チャレンジ」を通じて、私はいくつかの大切な学びを得ることができました。

  1. 完璧を目指すより、続けることの方が大切
    毎日投稿するとなると、すべてを完璧に仕上げるのは不可能です。バグは出ますし、コードの書き方も荒削りなままになる時もあります。しかし、その時々の自分のベストを尽くして投稿を続けていくと、不思議と「昨日より上手くなっている」という感覚をつかむ瞬間があるものです。完璧主義になってスタートすらできないより、やや強引でもアウトプットし続けることが重要なのだと痛感しました。

  2. 明確な期限と公開の場がモチベーションになる
    ただ「100日間やろう」と心で決めるだけでは、途中で嫌になってやめてしまうのは目に見えています。私の場合は「毎日18時に成果物の動画を投稿する」という具体的な時間設定をしていたことで、手を動かさざるを得ない状況になりました。さらにSNSで公開することで、周囲からの反応も得られ、私の中で「このままやめるわけにはいかない」という気持ちが芽生えます。締め切りに追われるのは辛い面もありましたが、結果的に、期限と公開は継続のための強力なエンジンとなっていました。

  3. 他人の評価軸ではなく、自分の評価軸で考える
    この企画は決して簡単ではありません。なにせ1つ作るのに平均して9時間半もかかりました。その時私が常に考えていたのは、「今日終わったら何して遊ぼうか」でした。夜11時くらいにネットでゲームをする約束をして、その時間までに全部終わらせる。終わったら後のことは明日の私に任せて気が済むまでゲームをしてから寝る。今思うとこれは強力なインセンティブだったんじゃないかと思っています。多くの人は毎日学校や職場で努力を求められており、「学業や仕事に関係のないこと=無駄なこと」のように扱われてしまうことが多いと思います。しかし、そういった他人の評価軸を無視して、思いっきり羽目を外すような時間を確保することは人が人間であるためにはとても重要なことだと思います。

  4. 学びは実践の中にある
    最初はちょっとしたコードを書くだけで精一杯でしたが、アイデアを形にしようとすればするほど、「あれもやってみたい」「こうすると便利になるかもしれない」と次々に新しい知識を得る必要が出てきました。これまでは本やネットの記事を読んで理解したつもりになっていただけですが、実際にコードを書くことで、頭だけでなく手と身体で覚える感覚が得られたのです。特に、毎日ChatGPTを十数時間つかい、1年で3000時間使っていたことで、文章とコードを自由自在に出力させることができるようになりました。知識の吸収スピードは、実際に手を動かしながらだと段違いに上がると実感しました。

  5. 人からの反応は思わぬチャンスにつながる
    SNSで投稿していたからこそ、周りから応援してもらえ、この企画自体に信憑性が生まれ、取材を受ける機会にも恵まれました。もし自分一人で黙々とやっていたら、内向きの世界で完結していたかもしれません。誰かに見てもらうからこそ、予想もしなかった出会いやチャンスが巡ってくるのだと感じています。

おわりに

最初はなんとなくで始めた企画でしたが、結果的に、私が目指していた「プログラミングを上達させる」という目標はもちろん、継続する力やアウトプットの大切さ、そして多くの人との交流による刺激といった想像以上の成果を得ることができました。
もし今、「自分には続ける才能がないから」と何かを始める前に諦めかけているのなら、ぜひ一度、100日チャレンジを試してみてください。最初から大きな目標を掲げる必要はありません。ちょっと背伸びするくらいの具体的な課題を設定し、毎日決まった時間に取り組み、その成果をアウトプットしてみる。思った以上に大変ですが、その分、大きな変化が訪れるはずです。
私自身、「努力が苦手」「飽き性」という性格は今でも変わらない部分はありますが、少なくとも一つの成功体験を手に入れることができました。これは人生のあらゆる局面で役立つ貴重な財産だと思っています。
皆さんもぜひ、自分なりの「100日チャレンジ」を始めてみてはいかがでしょうか。そしていつか振り返ったとき、「あのとき始めて本当によかった」と笑顔になれるような体験を作れたら良いですね!

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Ami
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