ふゆの風物詩、こたつにみかん
夕方、夕飯の仕込みをする。息子の皮膚科受診があるので帰りは遅いと見込んで。汗だくで息子帰宅。何して遊んでたのと聞くと、バスケ、おにごっこ、マラソン大会。え、その組み合わせなに。皮膚科へ。すでに待合室は混んでいた。順番は13番。乳幼児の子ども多く、時間が経つごとにぐずりだしている。ふと息子をみると、すんとした顔でテレビを見て待っている。前に来た時は半年くらい前だったか。「まだ?いつ帰れるの?お腹すいた、早く帰りたい」このループを延々に繰り返し、こっちがイライラしていた記憶だが、いま、隣にいる半年後の息子は、黙って何も言わずにただ待っている。診察が終わると「ありがとうございました」と先生に挨拶をして、薬局でもなにも言わず待っている。なに、この大人への階段の気配。逆にわたしの方がお腹空きすぎて、テレビで流れるコストコのプルコギ映像を見ながら「お腹すいたーおいしそー食べたいー」とぐずり出す始末。こういう些細なことだけど、息子はずっと小さな子どもではないんだ、と急に成長を突きつけられて、複雑な気分になった。やがて大人になるんだ。なんだかさみしい。帰宅して晩飯。ブリの照り焼き、ひじきの煮物。途中で夫からLINE通話。連日の外食、飲みが続いて寝不足だという。四十肩を報告すると、「あ、オレもなったけどストレッチで治したわ」と、え、そうなの?全然覚えてない。きっと他人事だったからだろう。3年前だから、44歳のとき。え、今のわたしの年齢。44から何やらいろいろ始まる時期なのか。とりあえずその時参考にしたという動画を送ってもらう。夫婦で四十肩のやりとりをすることになるとは思わなかった。電話を切って、後片付けをして、息子とこたつに入って、みかんを食べる。こたつにみかんは、最高の組み合わせ。こたつにハーゲンダッツもいい。寒いのはいやだけど、こういう細やかなことが生活を豊かにしてくれる。今日も充実した一日をありがとう。