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禅の世界って、ちょっとハードル高そう。そもそも禅ってなんやねん?くらいの知識。

前読んだ本にでてきた禅修行の話が気になり、「禅思考」という言葉に引き寄せられて手に取った本。

「傷つきやすい人のための図太くなれる禅思考」
 著:枡野俊明

図太い=心が整っている

「図太い」は決してネガティブな意味ではなく、心が整っており、自分の軸をちゃんと持っていることなのだろう。

人間関係で嫌なことがあった時、嫌な人には「そういう人だ」と受け流す。相手に怒りを覚えた時、深い呼吸と「大丈夫」と心の中で唱えて過ごす。失敗してしまった時、反省として学べるポイントだけちゃっかり学び取り次の行動に移す…。

他人と比べるな

これ、結構あちこちで目にするねんな。それができひんからこれ読んでんねん!みたいなの、よくある…。本書では、こう書かれている。

よく考えてみてください。自分より仕事の能力がある同期を羨んだら、自分の能力が高まりますか?
(中略)
他人と比べたところで、自分は何ひとつ変わらないのです。知って欲しいのはこの一点です。そして、それが劣等感から抜け出す唯一の方法でもあるのです。

本文より

確かに。結局は自分の実力次第。周りに気を取られることは、エネルギーと時間の無駄遣いやねんな。

禅即実践

禅の世界にも「とにかくまず動け」という言葉があるらしい。考えすぎたら動けなくなる。なんなら、「運勢」という言葉は「勢いを運ぶ」と書く。運勢をよくしたいなら、なんでも勢いよくやりましょう!とのこと。
心を整えて、いらんことを考えない習慣ができれば、迷わず勢いに乗って行動に移すことができるのかもしれない。

縁を活かしきる

やりたくない仕事、また私に回ってきたわ…なんであの後輩にはどんどん目立つ仕事渡すねん。みたいなの、ありますよね?え、あんま無いって?

どんな仕事であれ、ご縁として力を尽くす。得も損もない。力を尽くすことで、その仕事の楽しさや面白さを見出す近道であり、楽しそうに仕事をしていることで、状況を変えることができる。

何度も自分に言い聞かせるが、いらんことを考えるより、先に全力でまず取り組んでみる。そうすると、心の持ち方も変わってくる…。

確かに、たとえ、興味を持てない仕事内容だったとしても、今後に向けて目の前のことを全力でやる習慣もつくし、時間のやりくりなど、汎用的なスキルは身につく。一度だらだらとやってしまうと、変なだらだら習慣がついてしまい、いざ!というところでもいらんことを考えてしまうのだ。(今ここ)

禅って古くからある考え方だし、現代と別世界な感じなのに、こんなにも参考になる考え方があるんやなってちょっと意外。

学びの多い、一冊でした。

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