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蕎麦を食す

 家の近所に好きな蕎麦屋がある というのは幸せなことだと思います
それも変に気取った高級な蕎麦屋ではなく、敷居の高くないフツーの  ”町のお蕎麦屋さん” があると  なおさら
 清潔感のあるのれんをぴしっとかけている店がいいです!

 私が好きな蕎麦は、いわゆる更科という蕎麦の実の白いところだけを(蕎麦殻を除いて)曳いた粉で打った蕎麦です
細い更科蕎麦を食べると言うか、音立ててすするように食すのが好きです
関東育ちの私は 醤油が濃いめで強めでダシの香りが口の中と鼻に残る少し甘めのツユが好きです

 温かいたぬき蕎麦もよく食べますが、蕎麦本来の味と香りを楽しむには、やはりシンプルなせいろが一番です
せいろが、その店の蕎麦の味が一番よくわかるように思います

 私は蕎麦の上に箸で少しだけわさびをちょんちょんとのせて、ツユに蕎麦を全部は浸さず半分くらいつけて食すのが好きです
わさびのツンとした刺激が鼻に拡がり、その直後に蕎麦とツユのやわらかで甘辛い味が口の中に拡がる瞬間に蕎麦を食す至福を感じます

 私の祖母はよく「蕎麦屋は水を出すのがよい店で、お茶は出さないもんだよ、お茶の香りがせっかくの蕎麦の香りを消してしまうからね」と言っていましたが、
 そういう意味では、蕎麦の香りよりわさびの刺激を鼻で楽しむ蕎麦の食べ方は邪道かもしれません

 こうやって蕎麦のことを書いていたら、
蕎麦屋に行きたくなりました!






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