【ポジティブ別居】シニアは円満別居でラブラブになれる💞モモさん
59歳で単身赴任をキッカケに別居を経験したモモさん👨。初めての別居生活は思ったよりも順風満帆だったと言う。
だが、奥さんとは些細なことで言い争うことがあり、「まともな話し合い」は出来ていなかった!
そんな時、仕事で衝撃的な研修を受けることになる……!
今回は、別居によって夫婦がよりラブラブになれたお話をお伺いすることが出来ました!
■ポジティブ別居発足のキッカケ
■モモさんプロフィール
モモさん 67歳
三重県の伊賀でゲストハウス経営 /奥様と円満別居 /ワクワクシニアライフ満喫中!
・ゲストハウス サープレ伊賀🏠
https://office-comealive.com/3rdPlaceIGA
・note📝
https://note.com/hyakko_club
◆相手との関係性(〇年お付き合いしている/婚姻関係等)
私:
モモさんは奥様と結婚して何年になりますか?
モモさん:
この間数えたらね、42年だったよ。
私:
42年!!長いですね!
モモさん:
半世紀近いよね。
俺が19歳のときに茨城県の会社に就職して、そこでカミさんと出会って25歳の時に社内結婚したんだ。
◆なぜ別居にしたのか?(同居してケンカが増えた/最初から別居を選択した等)
私:
なぜ別居することになったんですか?
モモさん:
59歳のときに仕事で名古屋に単身赴任したのがキッカケではあったかな。
私:
奥様は単身赴任の話が来た時に反対されなかったんですか?
モモさん:
カミさんからは「自炊が心配」と言われたけど、59歳でまだ仕事でオファー受けることに感謝してたし、そこは喜んでくれた。
63歳までの4年間続いた単身赴任の住まいは名古屋駅から1駅の名鉄駅近くのアパートを自分で見つけたんだけど
そこを選んだ理由は、駅の両側にセブンイレブンがあって、サバの味噌煮込みとか1人用のお惣菜がいっぱいあるじゃない?本当にどれもこれも美味しくてね。
だからカミさんには「心配すんな、俺にはナナコが2人もいるから大丈夫!👍」って言ってたんだ。
私:
ナナコ!愛人みたいに言わないでください(笑)
私:
奥様は、単身赴任中にモモさんの浮気とか心配しませんでしたか?
モモさん:
まぁ正直な話、昔おイタした事があってね…ははは…。深く反省したし、もう二度としないってカミさんは分かってくれてたから、疑うことはしないでくれたかな。
でも、「羽伸ばしてるんでしょ〜」とはよく言われてて。「羽は畳んでおくよ!」なんて冗談言ってたら、「畳んでおいたらいつでも飛べるじゃない!」って怒られたこともあったな(笑)
私:
もぎ取っておかないとダメですね(笑)
モモさん:
あとは、俺が名古屋に住んでいたおかげでカミさんを呼んでそのまま西方面に「車旅」出来たこともあって。奥さんがすっごく喜んでくれたんだよね。
これはノロけになっちゃうんだけど、結婚記念日やお互いの誕生日の月でしょ、GWやらお正月やらなんだかんだも含めたら、年に5回くらいカミさん呼んで旅に出てたね。
名古屋に単身赴任したおかげでこういう楽しみ方が出来るようになったかな。
私:
純粋な遠距離カップルじゃないですか!
単身赴任が終わったら、また同居生活に戻られたんですか?
モモさん:
それがさ、ずっと別居のままだったんだよね。
63歳で「役職定年」になった年、コロナ禍でテレワークがスタート。
そんなとき、アクシデントが起こったんだ。
脳梗塞で半身まひになったおふくろがいるんだけど、そのおふくろのことをずっと介護してくれていた親父が腰を骨折しちゃって。両方とも車椅子生活になっちゃった。これはどうしようってすごく悩んだんだ。
それで社長に相談したら、「三重でのテレワーク」に切り替えてくれたんだよね。
だから、両親の近くにアパート借りて、三重の伊賀にUターンしたんだ。
そのあと親父が末期がんだってことが分かって、終活しながら最後は看取れたんだ。
私:
お父様を看取ったあとも、伊賀に住み続けたんですか?
モモさん:
俺はもともと、「65歳でサラリーマン人生を卒業する!もう雇われない働き方をしたい!」って決めてたのよ。
俺のもう1つのあだ名が「カーネル」なんだけどさ、カーネル・サンダースって何歳でケンタッキー創業したか知ってる?
私:
え!分からないです。30歳とか?
モモさん:
65歳なんだよね。だから何かを始めるにも遅くはないんだぞって意味も込めて「カーネル」ってあだ名を自分に付けたんだ。
私:
そうだったんですね!ケンタッキーって今じゃ世界的に有名ですが、ずいぶん遅咲きだったんですね!
モモさん:
あともう1つ、俺、車中泊大好きだから、「カーで寝る」…カーネルなのよ!
私:
す、すごい偶然!!オヤジギャグ好きなモモさんにもぴったり!
ももさん:
カミさんもさ、「私は色んなところに連れてってもらって十分楽しんだから、もう無理しないでいいよ。パパ(未だにこう呼ぶ)の好きに生きて」って言ってくれてさ。
そんな時に、ADDressを始めたんだ。
モモさん:
ADDressを使って静岡県用宗に行ったのが運命的な出会いだったね。
家守の「八木さん」って人が俺と同い年なのにDIYやるわ人の応援もやるわ、地域貢献してるわで、もう男だけどすっごい惚れちゃったわけ!
モモさん:
「俺も八木さんみたいになりたい!家守やってみたい!」って思って、弟の同級生のご実家が空き家になってたから、そこをADDress拠点登録をして家守を始めたんだ。
私:
奥さんやご家族からの反対はなかったんですか?
モモさん:
カミさんは「パパはもう決めてるんでしょ?パパって決めたら動かないから。健康にだけ気をつけてね」って言ってくれたんだ。
私:
さすが!奥さんは40年以上連れ添ってるだけあり、ももさんの性格をばっちり把握されてますね!
モモさん:
でもさ、娘がすごいびっくりしてて、「シェアハウスって男女で同じお風呂入るんでしょ?」なんて聞くから、「混浴じゃないんだから!」って大笑いだったよ🤣
私:
「共有」っていうのが、いかがわしい場所に思われてたんですね🤣
でも確かに、周りにシェアハウスに住んだことがある人がいないと、得たいの知れない形態なのかもしれないですね…!
モモさん:
ずっと両親から「長男なんだから伊賀に帰ってこいよ」って言われてたのもあってね。故郷の伊賀がどんどん人口が減っていくのも寂しくてさ。
俺は交流が好きだから、自分が出来る範囲だと「宿の経営」とか「イベント開催すること」かなぁって思って。
関係人口作って、「シニアも頑張ってる!」って姿を見せて伊賀に恩送りしたかったんだ。
モモさん:
だからカミさんとは、茨城と伊賀(三重県)での「遠距離別居」のままでいることにしたんだ。
◆別居の距離感(徒歩圏内/県外等)
茨城県↔三重県(伊賀)=500kmの遠距離
◆別居の条件(1日1回は連絡を取る、異性は連れ込まない等)
私:
別居中に「1日1回は生存確認する」などのルールを設けたりはしましたか?
モモさん:
名古屋単身赴任中は、毎週日曜日の朝に「LINEのビデオ通話」してたんだけど、カミさんが「化粧してないから恥ずかしい」とか言い出すようになっちゃってしなくなっちゃった。乙女心があるってことで許してさ(笑)
私:
奥さん可愛い!
モモさん:
今の伊賀と茨城の別居生活では、不定期でLINEするくらいかな。
カミさんは俺のインスタは見てくれてて、たまに「インスタの投稿見たよ〜!相変わらず楽しそうだね!」って連絡くれるんだ。こうやって俺が発信してると「健康に生きてくれてる!」って安心出来るみたい。
あとは、
別居してるからってわけでもないんだけど、毎年記念日のプレゼント送ってたら、カミさんは「もう記念日のプレゼントはいいからね〜。気持ちは分かってるから」って言ってくれてさ。だから今は特に送ってないんだ。
私:
お財布は分けられてるんですか?
モモさん:
生活費は俺がカミさんに半年分を前払いしてるよ!
サラリーラン時代はカミさんが家計管理してたんだけど、退職後は俺が管理しますって言った途端「私はいくらいただけるんでしょうか?」なんて言われちゃった(笑)
◆別居のメリット、デメリット
モモさん:
4年前からカミさんが「推し活」し始めたんだよ。
私:
推し活!素敵ですね。ちなみに誰を推されてるんですか?
モモさん:
キンプリの平野紫耀くんって知ってる?その子を推すようになってね。
こうやって何かを応援したり追いかけたりするのってシニアの元気を保つのには必要なことだよね。ほんとに毎日生き生きとしてる。
同じ家にいても「一人で楽しめる」「一人になれる空間を持つ」って大事だと思う。一緒に住んでると俺も小言を聞くはめになるし😂
俺は「別々の家」としての別居だったけど、最初は「別々の部屋」でもいいと思うんだよね。とにかく「家の中での自分1人の居場所」があることが大事。
私:
家の中に居場所がない人って多いですよね。
モモさんは別居して家事に困ったりはしてませんでしたか?
モモさん:
いや、むしろ俺の主夫力がすごい上がったんだ!
名古屋で連れ添ったナナコと別れたことで、スーパーにも行くようになり、「値上がり」が分かるようになったんだよ!
奥さんに「レタスが〇〇円になってた!1.5倍も値上がりしてた」ってLINE送ったら、「よく分かるようになったわね、すごいじゃない〜」って褒めてもらえたんだ。
私:
本当に遠距離カップルみたいで仲良しですね!
私の両親は仲悪かったんで、こうやって離れて暮らしてたらもうちょっと仲良くなれたんじゃないかなぁって思いました。
モモさん:
そうだねぇ。
そんな感じでさ、伊賀に滞在してきてくれた人が俺の生き方に感心してくれたみたいで、「父親もこんなシニアになってほしい!父親を連れてきたい!」って実際に両親と3人でもう1回来てくれたことがあったんだ。
こんなご縁が紡がれることが、何より嬉しいよね。別居してゲストハウスを始めたことで色んな出会いが増えたかな。
私:
別居で「寂しいなぁ」って思ったり、デメリットを感じたことはありますか?
モモさん:
俺が膝を骨折したときにカミさんが来てくれて2週間看病してくれたんだけど、やっぱり一人だとお風呂にも入れないし大変で。カミさんが来てくれたことには本当に感謝したね。
あとは、滞在してくれる人が1週間誰もいない時は、さすがに寂しいよね(笑)
◆相手との話し合いのスタイル(ミーティング形式/一緒にお風呂でリラックスしながら等)
私:
モモさんのnoteに「私は50代後半から、ようやくカミさんの話を最後まで聞けるようになりました」と書いてありましたが、何がキッカケで話し合えるようになったんですか?
モモさん:
59歳から販売促進の仕事に就いてさ、「お客さんに配るためのチラシを作ってください」って言われて俺は一生懸命作ったわけ。なのに営業所見に行ったら、そのチラシが山になってホコリ被っててさ。なんで配ってないんだよ!ってびっくりしちゃって。
その理由を喫煙所とかで打ち解けてきたときに聞いたのね。そうしたら、「そもそもこの商品の事全然知らない。知らない商品のチラシは配れないですよ」って言われちゃってさ。
「教育してるはずなのに」と驚いたのと、そもそものコミュニケーション不足が原因だから「コミュニケーション能力」が大事なんだ!って気がついて。
そこで社長に、「上司もいっしょに学べるコーチング研修をやりましょう!共育(きょういく=ともにそだつ)しましょうよ!」って言って、コロナ禍だから幹部向けにオンラインでモニター研修することになったんだよ。
今でもありありと思い出せるんだけど、コーチングの先生が女性でさ、開口一番こう言ったんだよ。
「皆さんにひとつ大事な質問があります。奥様の話を最後まで聞いてますか?」
みんなもう、うつむいちゃってさぁ…。
「奥さんの話を最後まで聞けていない皆さんは、部下の話も一切聞いてません」って言われちゃって。衝撃的な導入だったよ。
私:
これはヒヤッとする質問ですね…!
モモさん:
俺もグサーって刺さってさ。カミさんとはもうね、話し合いじゃなくて、「分かった分かった!こうすればいいんだろ!」って解決策の方をばんばん言っちゃってたからさ。
私:
コーチングの研修を受けたあとは、奥様との話し合いにはどう変化がありましたか?
モモさん:
車の中で2人きりになったときに、他人の話や出来事を「なんで〇〇なんだろうね?」ってテーマとして話すことがあるんだけど、
夫婦ってさ、「1番身近にいる赤の他人」なんだよね。
俺たちは500kmっていう遠距離だから、お互いにいい距離感でいれてることもあるんだろうけど、そもそも他人だから「間合い」が大事だなって思ってて。
「一方的に解決策を話す」ことはせずに、相手の話を聞いて間合いを取ることを意識するようになったかな。
◆このまま別居生活続ける?
モモさん:カミさんは長女だからというのもあるんだけど、「両親はそれぞれで見ようね」って昔から決めてたんだ。
だから、もしカミさんのお母さんの世話が終わったとしたら、同居のことはまた考えるかな。
あとは、
カミさんは長男と暮らしていて、その家は長男がローン支払いもしてくれてる。だから長男が結婚したらお嫁さんはその家に住むようになる。でもお嫁さんが姑と同居するのはちょっと気使うでしょ(笑)だからその時はどうするか話し合うかな。
ライフステージが変わるごとに、ちゃんと話し合って決めていきたいよね。
私:
モモさんインタビューありがとうございました!
■感想
文学フリマ東京39(文学のフリーマーケット)にて
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■文学フリマ東京39
12/1(日)12~17時
東京ビッグサイト(西ホール)
入場料1000円
https://bunfree.net/event/tokyo39/
あみーご