毒を分解し栄養とする
他者からの毒を受けることがあるが、自分から毒を吐くこともある。
負の感情を我慢する必要はない。
ただ、頭の中で考えるとグルグルと反芻され、抜け出せなくなることがある。
思考すると、なぜそうなったかの原因を追究しようとして、相手や自分を責めてしまう。
だから、毒は紙に書いてさんざん書きまくったら破いて捨てる。
もし、紙が無ければスマホのメモアプリに書き殴ってもいい(手描き出来るタイプがいいかも)。
最後にぐちゃぐちゃに上から塗りつぶして消去する。
その後は、目を閉じて頭の中で想像してみる。
狭く薄暗い洞穴の中に、自分ひとりだけ。
目の前にドロドロになった悪臭のする真っ黒な液体が壺の中に入っている。
壺は火にかけられグツグツと音を立てている。
凄く嫌な気持ちになるが、あなたの右手になぜかひとつまみ程の塩が和紙に畳まれ握られていた。
この場をどうにかしたいが方法が分からず、とりあえず、恐る恐る壺にもう和紙ごと放り投げ入れる。
今度は左手に木の枝が握れられていたことに気がつくと、
「混ぜろ」という声が聞こえた気がした。
突然の事に動揺しているし、逃げ出したいけど、どこにいるのかも分からず、信じるも信じないも何も混ぜるしか選択はなかった。
木の枝を使い目を閉じて鼻をつまみながらひたすら必死に混ぜ続けた。
すると、何やら甘い香りが辺りに立ち込めてきた。
恐る恐る目を開けると、壺の中身は金色で弾力のある飴になっていた。
お腹が空いていることに気づき、枝に飴を絡ませて思い切って口に入れてみる。
濃厚で爽やかでなんとも表現できない深い味わいで美味しい。
夢中で飴を舐めていたら、いつの間にか眠りについていた。
はっとして、辺りを見渡すといつもの場所に戻っていたとさ…
なぜ塩と枝のアイテムが握られていたかなど、あまり考えず。
だた想像したら、なんだかありがたく感じてきた。
私も、捨てたいのに捨てられなかった、捨てたはずなのになぜか戻ってきて、過去の嫌な事がグルグルして止められないということが良くあった。
考えたくないと思えば、気にしないと思えば思うほど、反動で更に強く思い出される。
楽しい時間が終わった時、うまくいかなくなった時、ふと嫌な感情が逆流してくる。
消化できない。
そんな時に、こんな物語を想像してみた。
なんだか毒がありがたく感じられた。
毒があったから、それを栄養と出来たのだ。
私には毒を分解できる體と心があったんだ。
また、毒が溜まっても必ず分解して栄養分にしよう。
なんだか、視界が明るくなった。
ストーリーは辻褄が合わなくても好きに想像していいが、自分の嫌な物を思い切り想像して、自分が思う浄化出来るアイテムを出して、最後に吸収するだと個人的にはよいと感じている。
想像力は無限です。
創造力は無限です。