ホタルイカと菜の花について思いを馳せる季節と、春の音楽フェスの話
春が来た。
先週日帰りで和歌山に旅行に行った際に、
産直市場で買った菜の花と
近所のスーパーで買った安いホタルイカを使って、自宅で初めて天ぷらを揚げた。
菜の花とホタルイカと玉ねぎのかき揚げ。
かき揚げを家で揚げるのは初めてで、
意外と形取るのが難しかった。
でも食べた時には、菜の花の香りと新玉ねぎとシャキシャキ感とホタルイカの瑞々しさが、
春の訪れを感じさせた。
大葉の天ぷらは特に、揚げ物特有のジューシーさ爽やかさという相反するものが、
見事にマッチングした逸品である。
そんなこんな(どんなこんな?)で、
四季の中で春がとても好きである。
最近Xで、『「夏」は終わる時「夏が終わった」と思うけど、「冬」は終わる時「冬が終わった」ではなく、
「春が来た」と感じる』的な内容の投稿を見て、
本当にそうだと思った。
好きな服が着れると思うのも、春の好きなところだ。
夏にしては暑い、冬にしては寒すぎるような、
春特有の涼しげで軽やかな重ね着ファッションができるのが毎年楽しみである。
日本においては新年度が始まるから、
春に対して、新たな幕開け感があるのだろうか。
そうだとしたらアメリカなどは9月から新学期が始まるし、
日本ほど春の『開幕感』は無いのだろうか。
春ということで、4/6に今年1発目の春フェスに、神戸のSNSNへ行った。
春の音楽フェスが大好きである。
フェスといえば真夏の炎天下で行われる『夏フェス』の方が規模も断然大きく、
出演アーティストの数であったり、
海外アーティストか来日したりと、
色々と豪華である。
そんな夏フェスのエネルギッシュな空気感は、
人の心を動かすからこそ、
暑さをも凌駕する魅力があるのだと思う。
春フェスは比較的広すぎない会場で、人も多過ぎず、
でも厳選されたアーティストのライブをゆっくり楽しめる。
気負うことなく、ピクニック感覚で行ける。
汗をかかないくらいの、陽気の中で、
風を感じながら、ビールを片手に聴く音楽は最高である。
飲食店も選択肢は多すぎず、どの店も並びすぎている訳でもなく、全てがちょうど良い。
音楽フェスで食べるスパイスカレーが好き。
普段からスパイスカレー巡りをしてるけど、
フェスに出店するほどのお店はやはり有名人気店なので、美味しさへの信頼度も高い。(実際めちゃ美味しい)
それにしても今回初めて神戸SNSNに行ったが、
会場のフルーツパークは本当に良い場所である。
西洋風の建物に囲まれたステージと、
なんといっても道路を挟んで向かい側に、遊園地があるという最高のロケーション。
森道市場は遊園地と海だけど、
SNSNは遊園地と山と花があって、森道よりもコンパクトな規模感で見ることができた。
リトル森道。
それにしても家族連れのお客さんが多かった。
音楽好きの両親に連れられた子供は興味無さそうにしている子や、熱心に聞いてる子や、走り回って遊んでいる子など様々である。
音楽が好きでも、子供ができた場合、
好きなアーティストのライブハウスに子供を置いて出かけたり、
子供を連れていくことはなかなか出来ない。
夏フェスは人が多過ぎて、
規模感によっては子供が行くには少し危ないこともある。
そうなった時に今、春の時期に行われる音楽フェスというのは、
音楽好きのママやパパが子供を連れて、
家族孝行とともに、気兼ねなく音楽を生で楽しむことができる数少ない機会なのではないかと思った。
夜は少し肌寒いものの、
冷たいハイボールを飲みながら、春の夜風に打たれながら聴く好きなアーティストのライブは、
最高以外の何にも言い難い。
これからも春を礼賛し、巡礼し、
季節を繰り返していく。
春プレイリストに大好きな曲を沢山詰め込んだ。
冬用のニットをまとめて、洗ったし、
欲しい春服の目星がついた。
実は今週末にも音楽フェスに行く。
春を謳歌する準備はもうできている。