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読書感想文「嵐が丘」E・ブロンテ 田中西二郎(新潮文庫)
初めに手に取ったときはページをめくる手が早々に止まってしまいましたが、ガラスの仮面でマヤが演じたのを見たあとではすんなりと最後まで読めました。ちょっと厚い文庫本だけれど。
ガラスの仮面では、キャサリンとヒースクリフの仲は無邪気で、キャサリンの兄の仕打ち?が不当だという印象を受けましたが、この新潮文庫で読みましたら、ヒースクリフが意地の悪い人物に見え、嵐が丘ともう一つの屋敷の皆はヒースクリフ一人に食い荒らされたように見えました。
最後に「結局ヒースクリフは何者だったのか」という旨の一文があり、出自なんて些事だとも思いながら、ぞっとしました。