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農業の3rd waveを揺蕩う。①
世界自然遺産の島「屋久島」で育てられた、
農薬・化学肥料 不使用栽培のにんにく、天地蒜(あめつちにんにく)です。
自然に寄り添い、ひとつひとつ丁寧に育てています。
「農業(にんにく)の3rd wave」
3rd waveとは、よくコーヒー業界で使われる表現で業界の潮流を表す「3番目」の波という意味です。
それ以前には、
1st wave、2nd waveがありました。
<ファーストウェーブ>1800年代~1970年頃
それまで上流階級の嗜みだったコーヒーが庶民にも身近なものになった時代。ただ、大量生産大量消費が特長で味の探求はあまりなかったようです。1900年代にインスタントコーヒーが開発され、さらにコーヒーメーカーが登場したことで、コーヒーは自宅でも楽しめるものになりました。
<セカンドウェーブ>1970年頃~1990年頃
品質にこだわり、美味しさの追求が増した時代です。シアトル系の深煎りコーヒーが人気になり、カフェラテなどミルクやフレーバーを追加した飲み方が生まれました。また、スペシャルティコーヒーという概念が生まれたのもセカンドウェーブの特長です。
東日本コーヒー商工組合
これらを経て3rd waveへ向かいます。
サードウェーブコーヒーとは
サードウェーブコーヒーとは、2000年代に入りコーヒー業界に広まった新たな波、そこで提供されるコーヒーを言います。2002年頃からアメリカを中心に使用され始めたワードで、主な特長は次の4つです。
・シングルオリジン
・浅煎り
・ハンドドリップ
・ダイレクトトレード
より詳しい内容は、次の章で紹介します。いずれも、味や品質へのこだわりの深まりや生産者への関心の高まりによって現れた時流です。より高品質のコーヒー豆が良いとされており、サードウェーブコーヒー自体がスペシャルティコーヒーの一部とも言えます。
東日本コーヒー商工組合
これがどう関わっているのかと言うと、
「農業(にんにく)」の業界も同じ潮流を経て、3rd waveに入っている段階だと思っています。
<1st wave>
農業の機械化や効率化などにより、大量に生産ができるように。
国の施策としてJAといったシステム化が整備され、日本全国の農作物が手に入りやすくなりました。
国内産にんにくはシェアの80%が青森県。
そこから全国各地へ広がり、どこでも買えるように行き渡りました。
<2nd wave>
黒にんにくの登場などに代表される、加工品の広がりを迎えます。
様々な加工品や食べ方が主に「健康」といったキーワードで多様化して行きます。
元々、お料理の材料として使われていたものが、産地のローカルな食べ方が認知され一般化して行きました。
黒にんにくに関しては研究論文なども多く出され、健康に効果が見込める事は周知の事実となっています。
<3rd wave>
そしていま、ようやく3rd waveが始まっています。
コーヒー業界と同じように、味や品質へのこだわり、生産者への関心の高まりがにんにく業界にも求められているのを感じます。
農作物は多様なオリジナリティが内在しています。
それぞれの土地に合った品種を、各生産者が思い想いの栽培方法で育てていて、使う肥料や量、日照時間や雨量など気候も様々です。もっと細かく考えると、土壌中の微生物や水質、水温、湿度なども影響があるでしょう。
それらによって出来た農作物の「味や品質、生産者の考え方=唯一無二のオリジナリティ」が消費者に求められていると思います。
つづく
天地蒜は、
安心安全にこだわり、農薬・化学肥料不使用で栽培しています。
種は屋久島で小規模に栽培されていた在来種のにんにくを、農家のおばあちゃんに分けてもらい少しずつ増やしたものです。