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吉村昭記念文学館

 吉村昭記念文学館へ行ってきた。僕が吉村昭の本にふれたのは約2年前。父から勧められ、しぶしぶと「零式戦闘機」を手に取った。なかなか読む気がおきなかったものの、その数ヶ月後、奥多摩へと行く電車の中、読んでみるとこれはおもしろいと気がついた。
 ノンフィクションだけあって描写が細かく、自前の知識と合わさることでより分かり易く、楽しむことができる。


 「零式戦闘機」を初めて読んだその日から、これまでだいたい20冊ほどを読んで来ている。そんな僕だが、今日初めて「吉村昭記念文学館」という場所について知った。荒川区立図書館「ゆいの森あらかわ」なる図書館の二階に位置しているらしい。開館は9時ということで、一家全員家を出て、都営荒川線に乗って向かう。
 着いてみると思ったよりも人がいない。吉村昭についての説明が張り出された場所を過ぎると、吉村昭の書斎を再現したという場所に出た。辺り一面が書棚となっており、「新聞集録大正史」や「四日市市史」などや、「日本の監獄史」などの書籍がぎっしりと詰まっている。
 吉村昭が愛用したという椅子に座って文字を書くと、少しだけ作家気分を味わうことができた。


 午前中でそれらを見終わり、いくつか土産物を購入した後昼食を食べに行く。家で食べても良かったのだが、せっかくでるのだからと新宿の「つばめグリル」という店へ行くことにした。案内をする父が腰痛に悩まされていたり、僕たちがてんでバラバラなところへ向かって行ってしまうことも災いして、着いたときには既に満席。しばらくまって、漸く入ることができた。
 「つばめ風ハンブルグステーキ」を注文し、家族三人で食べている。母は元来小食なので、父にステーキを少し分けることにした。そんなとき、事件は起こった。母の手が滑ってしまい……

惨事……

 このあと水に浸されたステーキは父が責任をとって完食し、なにやら小汚くなったコップについては、母が会計時に店員に謝ることで、この一件は落着した。
 なんだかんだいいながらも、吉村昭記念文学館は楽しかった。次にフリースクールでどこかに行くときは、推薦してみるのもいいかもしれない。


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