「Memory Shop」第三章

再び無機質なカプセルに横たわり、私は担当者に伝えた。

「彼の記憶の続きが見たいんです」

「追加の購入ですね」

と淡々と確認され、やがてまたあの冷たい金属のベルトが手首と額を固定した。私が目を閉じると、すぐに光が差し込むように、再び彼の記憶が頭に流れ込んできた。

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