見出し画像

眠れない夜


さっきまで、ひっきりなしに鳴っていたそれが
静かになって、突然寂しさに襲われる。

人は、(おそらく私は)好意を向けられているときは
それから、逃げたくなって
そうでない時は、求めてしまうものなのだろう。

つい昨日までは、誰も私のことを知らない土地に行って
1人で過ごしたいと思っていたのに、
今は、誰かが隣にいてほしいと思う。

その誰かは、今は誰でもいいと思っているけど
いざ、きてくれるとなれば、誰でも良くはなくなる。

一緒にいて居心地がいい人。
包容力があって、私の不安をどうでも良くしてくれる人。
一緒にいて安心する人。

あげていけば、キリがない。

自分がその人に見合う努力をしているのかは後回し・・・だ。

とにかく、今すぐそんな人が現れるわけがないから、
どうやってこの不安感を消化するかを考えなければならない。

電気毛布をつけてポカポカにしていた布団から出て
Ipadとキーボードを目の前に用意する。
カタカタと思い浮かんだ言葉を並べていく。

好きな音楽を聴き、水を一口飲む。

時計をみると、0時前だ。

確か、一時間前に、薬を飲んだので
そろそろ眠気が来てもいい頃だが、
今日は、体調がすぐれず、18時半まで布団にいたので
そう簡単に夢の中にいくことができないだろう。

0時を過ぎてからは、頭がぼーっとしてきて
考えなくてもいいことまで考えてしまう。
今の私には、危険すぎる時間だ。

これから、どうしようか。
本は読んでしまったし。
時間だけは奪っていく、ほのぼのゲームをするか。
SNS用の写真編集をするか。

もう、1日を終えたいのに
追えられない。

あぁ。明日が始まってしまったな。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?