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《棄子的世帶》詩誌

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棄子詩社的社刊。 (捨て子詩社の同人誌「捨て子の世帯」です。) 成立日:2024.07.02
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記事一覧

日台近代詩18選/冬つづく【日本語版】

  明けましておめでとうさん、トキワです。1月は旧正月を迎えますが、年始の寒さは自然の甦りを思い浮かばせませんね。この正月の初めに、約100年前の日本と台湾の詩人が歌った18の「冬景色」をご紹介いたします。   この記事は日本読者向けにまとめられており、後ほど華日対照の翻訳を掲載する予定です。台湾読者の皆さんお待ちください。   この記事に収録されている詩人13名は生年順に並びます。これにより、世間にはあまり知られていない詩人たちが注目される機会が増えることを期待しています

公告》在寒冷的聖誕節慶,棄子詩社迎來了創始以外的第一名社員——泡泡@ufo1520,是我大學的同學。泡泡原先就對美術繪畫、部分現代文學與音樂有自己的心得,後來也嘗試閱讀近代詩,對石川啄木等文人真誠的內心表白作風以及物哀美學抱持好感。結社雖小,現今能拉攏有相近審美的同志,實感喜樂。

七連詩/銀光永囈

【迷】 朦朧的半山腰 灰柏的林間 銀雲母的步道 偽造銀百合——人造的燈火 潮濕的編織 灰色霧靄的網。 搖搖晃晃 自山腳上升 銀雲母步道 指引前來探路的灰色的人 登上空無一物的山峰。 終日浸於霧靄之中 這座純銀的山, 被灰色的土覆蓋、隱密地閃熠。 伸展的細葉——灰色霧靄 以山的永晝編織鉑銀的應許 在人的足下種植永蔭的百合。 【信】 雲母的序列 一絲不苟 雲母的囈語 迴盪交錯的葉蔭。 鉑銀的燈火 搖搖晃晃 在雲母的上方、灰柏的珠光下 如迷途稚子徬徨。 ** 我是銀山

近代詩選/〈愛〉陳垂映(含翻譯討論)

  ※註:陳垂映氏歿於2001年9月17日,著作財產權保護未過,本篇作為翻譯學習分享。 愛       垂映 底本:《台灣新文學雜誌叢刊 復刻本》東方書局/民70(1981)年 底本的親本:《臺灣文藝 第二卷.第七號》臺灣文藝聯盟編輯/1935(昭和10)年7月1日發行 關於翻譯的討論翻譯(1999)   請在您附近的圖書館尋找〈陳垂映集第二卷:短篇小說、詩、隨筆、評論、文獻資料〉臺中縣政府出版。   或許是因為年代之間語感有所差異,邱若山氏的翻譯在筆者眼中,更像是

自由律俳句一首

待補

自由律俳句二首

創作心得待補。

無題

(中)〈箱庭〉 迴懸向上的思考無止境地纏繞著 真闇(mayami)箱庭裏燃燒的篝火 踩著舞踏的町子的面影浮現其中 由玻璃建造的帷幕打造的純粹 純粹在黑暗中凋零 迴り梯子(mawari bashigo)之上的是純白的園地 (日)〈箱庭〉 回旋しながら上昇する思考が無限に絡みつく 真闇の箱庭で燃え上がる篝火 舞踏する町子の影がその中に浮かび上がる ガラスで作られた帷幕が純粋を作り上げる 純粋は闇に枯れる 回り梯子の上にあるのは純白の園地 〈信仰〉 池塘裏 腐臭的青蛙屍

華日雙語詩/魚圃

【日本語】 ぼんやりと 黒板のうえに もんじは  魚のむれになる。 矩形に限られて 海のなかに きらめく、銀の魚がおよぎまわり ばんじょうの方角から 生徒の姿を映している: こちらのむれは 群れになる。 ばんじょうの色が咲き、 いくつかのほほえみを編みなし; あちらのむれは ちらほらと、 小さなちぎょに目をこらせば 肉色もぱらぱらとあらわれた。 そのなかにねむるのは 小さなあかんぼうのあたまや! 黒板はもんじの海なり。 ぼんやりと もんじは 生徒の鏡なり。 矩形に限ら

十二段詩/人類的臉譜

【Prologue】 你是銀製的筒中封藏的胚胎。 銀筒被供奉在十二層鐘塔的頂端, 每個夜晚吸收的月光,使鐘持續敲響 午夜十二時 那是人類的臉。 氧氣 磷酸鈣 兒茶酚胺 萬物 在銀之筒中發酵 成為混沌的羊水。 蠶絲編織人造血管 羊脂塗抹此世之顏 你是我的手中新生的胚胎, 顛倒於世界之外 鐘塔的頂端。 下一個午夜十二時,人類的臉響起 我將吞下胚胎。 *** 鐘塔向來是滿月之夜。 夜晚未曾被雲掩蓋, 夜晚永遠露臉 照明的鐘塔中 有我存在。 我一直凝視著 沐浴月光的銀筒,是