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第156回 時平が実はゲラだった話
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今回のネタも歴史物語『大鏡』から。
厳しい時平に対し、ある役人が一計を案じて時平の前で放屁します。
時平は笑い崩れ仕事にならず、あとを道真に任せて退出したという有名なエピソードです。
一般的に冷徹な悪玉イメージで知られる時平の意外な一面ですね。
それはさておき、史実から伺える時平の人柄は次のようなものです。
●気遣いの人
●従順
●几帳面
●礼儀にこまかい
●仕事はバリバリこなす
●女性に弱い(ご多分に漏れず)
実際の時平は仕事バリバリのまじめ人間。
父の基経もそうでしたが、それ以上に政治に力を注いだ人で、圧倒的な仕事量をこなしています。
儀礼に詳しく、きちんとしたマニュアルがない当時、若い醍醐帝に作法をことこまかく指導していた様子も伺えます。和歌も上手だったようです。