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娘は場面緘黙症

娘は14歳


当家の娘は今年14歳になる。

私たち夫婦はアラカン

一方で私はもうじき還暦であるし、1年下の妻も似たようなものである。
我々以降の年齢だともうそこで1年や2年の年齢差なんてのは関係ないのだ。

実父実母はオーバー80

実際、私の実父は91歳、実母は82歳なのだがヨボヨボ具合は似たり寄ったりで、健在である。私の方が先に逝くんじゃないかと思うほどに矍鑠としている。

実父はもう数十年に渡って痔を患っているがあまり命には関わらない。
10年ほど前に脱調の手術をしたが予後は良好である。
数年前には家の真ん前の広い道路を横断歩道迄歩きたくないからと交通法規を無視して横断し車にぶつかった挙句、硬膜下血腫の手術を3回もして脳外科医から「すごい生命力」とお墨付きをもらって帰還した。
そして昨年、本人が切望して止まなかった大病「前立腺癌」を患ったのだが齢90の爺を前にして癌細胞は増殖をしない。多少腰の痛みはあるらしいが「動かないと筋力が落ちて家族が迷惑するから無理やり運動しろ」と命ずると大きく頷き、バスに乗って遠方のスーパーマーケットまで買い物に行って大荷物を抱えて帰ってくる。おっそろしく頑強な爺さんである。

あ、いや今日はじじいのことを書きたいのではない。
「このまま私と妻が老化していって、その時に実父実母が妖怪的に生存していた場合はもう、どれもこれも区別がつかんだろうなー」
と想像してしまってどうでもいい人の説明が長くなった。

娘の正体は孫

本日の主役は娘である。
冒頭でも記述した通り14歳。
中学2年生、中二である。
厨二という言い方もできるし、実際そういうキャラクターでもある。
還暦が近い老夫婦にしては年若い子供である。これを鑑みて「好きもの」とか「元気」とか考える向きもあるかもしれないが、全然違う。当て外れ。
娘は孫である。
あ、いや孫であった。
言い回しがおかしい。孫が娘になった。
つまり。
養子縁組をして孫を娘にした。なんか堅苦しい言い方だが、そういう事である。
その事情についてはお昼のワイドショーか火曜サスペンス劇場かくらいのドラマがあったのだが長くなるので後述するとして、この子には大きな個性がある。

娘の個性

彼女は場面緘黙症であり、小学生の頃から学校には行っていない。

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