愛国心
政治に無関心なのは愛国心の欠如
歴史に欠如しているものがあります。それは庶民の暮らしです。
貴族が生きた記録はありますが、庶民の生きた記録はありません。
これはごく自然なことでしょう。
なぜならば、庶民は生きることに精一杯であり、学問などなかったからです。
江戸時代には寺子屋という私塾ができました。心ある人も存在したようです。
明治時代には尋常小学校が設けられましたが、貧しい人は通うことが困難でした。それというのも家が中心の時代だったからです。
個人の尊重などなかった時代です。
それが戦後いきなり憲法で個人の尊重が唱えられました。
戦後生まれの私たちにしてみれば当然と言わんばかりのものだらけです。
戦前と戦後とでは時代があまりにも違いすぎますが、
戦前があったからこそ戦後も生まれたわけです。
戦前は強制的な愛国心で徴兵制度もありましたが、戦後なくなりました。
ドイツは停止しましたが、1956年に復活しています。
イタリアは2004年に停止しています。
国家権力と個人尊重。日本国憲法はそれを見事に貫いていますが、
今憲法9条が揺れています。
私は日本国憲法を守ることこそ愛国心だと思うのですが、
小泉政権以来、そこにメスが入れられています。
そしてじわじわとそのメスの範囲を広めつつある。
➖野草庵➖