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面白さはなんだ!?水戸黄門が高齢者に好かれるわけとは

子供の頃、水戸黄門を観ても全く面白くなかった。
ワンパターンの演出に飽きていた

だが祖父は食い入るように観ていた。
何が祖父を惹き付けるのか。それを知りたかった。

久しぶり仕事終わりに観てみると高齢者を惹き付ける理由が分かってきた。

まずは主人公が元将軍で隠居生活を送っており、旅をしながら世助けしていくストーリーだ。

視聴者は現役中は管理職など上にたっていたものが退職して何者でもなくなった状態。過去の栄光を誰も誉めてはくれない。

しかも家に居てばかりで人と触れあう機会も減っていった。

そんな何者でもなくなった自分と黄門様を重ねているんだと気づけた。

旅に出ては人情溢れる人との出会いは刺激を受けるだろう。

日本中を旅するという無理難題を水戸黄門を観てると解決される。

自分は偉い人間なんだというのを隠しながらも、気づかない町の人にある意味の優越感に浸ることができるだろう。

また女性の入浴シーンも高齢者にとっては刺激になるだろう

ストーリーが展開すると悪意を持った輩を角さん助さんがしばき、お決まりの台詞が出てくる。
そこで水戸黄門と白状する。そうすると皆がひれ伏せ土下座する

過去の栄光にひれ伏せる態度は管理職など上にたったことのあるものにはたまらないのだろう。

水戸黄門は過去に栄光を持つ高齢者にとっては心のクライシスを埋めるものなのかもしれない。

退職して役職という名誉を失くした高齢者は何者でもなくなりただの一人の老人になる。

退職して孤独になった自分が、仲間たちとともに日本中を旅しては、過去の栄光を見せびらかし、ひれ伏せる。

これほど高齢者にとって面白い話はないだろう

若い僕には過去の栄光がそれほどないし、普通の老人になるという体験がないため、黄門様に感情移入することは出来なかった。そのため面白さが分からなかった。

もちろん過去に栄光がなくても水戸黄門が面白い。
ただの老人が水戸黄門と白状するとひれ伏せる場面は気分がいいだろう

以上が水戸黄門が高齢者に好かれるポイントです

僕も老人になったら水戸黄門を見てしまうだろうなと思っていました笑

水戸黄門の本当の面白さはある程度年齢を重ねないと分からないのかもしれません。

水戸黄門が楽しめる年齢までの楽しみにしておこうと思います

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