【教育改革】え、授業にSiriを使うの!?
こんにちは、おおひさ です。今日は、僕が大学で実践したSiriを使った模擬授業について発信していきます。みなさんSiriを使った英語の授業なんて聞いたことがありますか?おそらくないと思います。学校や教育の世界の変化はかなり遅いですが、少しづつ変わろうとしています。(約1600字です、太字だけでもわかります)
はじめに
Siriを使った授業なんかそもそも普通の公立学校ではできない!!
と思う方もいるかと思います。できたら下の記事を参照してください。
今年度から、全ての小中高校ひとり1台のタブレットが導入されます。令和5年、つまり3年後にはひとり1台のタブレットを持って授業に参加する環境が整う予定です。僕が提案した模擬授業は、タブレット環境が整うことを前提にして設計しています。
Siriの特性
Siriの特性として「やりとりができる」ということが挙げられます。
Siriに質問すると、Siriはその質問を理解し、質問に対して回答や推奨をすることができます。Google翻訳に話した場合は、話した言葉を別の言語に翻訳してくれます。複雑な質問の場合はSafariを提示するので、Siriに聞く質問はある程度簡単なものに限られます。
Siriを活用するのは英語の授業です。Siriに英語で質問すると、下の写真のように返答してくれます。Siriに発音が認識されなかった場合、欲しい答えが返ってきません。
学校教育における英語(外国語)の授業では4つの技能が求められています。
・リーディング ・リスニング ・スピーキング ・ライティング
このなかでスピーキングとライティングを重視した授業でSiriを活用します。
発音ってどう評価する??
みなさんにとって、「発音がいい」とはどういうことですか?
学生時代の英語の授業で暗唱やスピーチのテストがあったと思います。このテストでは、暗唱できているかも重要ですが、発音も評価もされます。では、その発音の評価基準はなんでしょうか。
おそらく教師の主観的な評価になります。つまり、発音の良い・悪いは、先生によって基準が変化するということです。
この問題をSiriは解決してくれます。
「Siriが正しく認識できるか」を基準にすることで、発音の評価を客観的に評価することができます。また、Siriから得た情報をもとに活動を行うので、Siriに通じる英語を話せないと、次のステップに進むことができません。したがって、最初のステップであるSiriとのやりとりに必死で取り組むようになります。模擬授業では、Siriを使う新鮮さもあり、活動は盛り上がりました。
Siriを活用した授業
小学校5年生を対象とした授業です。
Siriに“When is 〇〇 Day?”と年間の祝日や行事について聞くと、それが何月何日なのか英語で教えてくれます。
それぞれの行事のつづりを、教室の壁に間隔を空けて貼ります。子どもたちはタブレットを持ち歩いて活動します。(頑張って想像してください!!)
まず、Siriから得た情報をもとに1月から順番に行事を並び替える。次に、日付の言い方の法則に気づかせるような授業になります。
中学2年生を対象とした授業は、Siriから得た情報をもとに比較級・最上級の英作文を書く活動です。
エジプトの発音をカタカナで表すと「イージプト」といった感じです。なかなかSiriに認識してもらえず、伝わった時はグループでかなり盛り上がっていました。
注意点!
一番注意すべき点は、Siriの活用だけで授業を終えてはいけないということです。Siriから得た情報をもとに、「何ができるか」、「どのように課題を解決するか」が重要になっています。
また、AIがより発展することを考えると、認識できる発音の範囲が広がってしまうことが考えられます。つまり、発音練習には役に立たなくなります。
これらに注意しながら、これからの学校ではICTやAIを生かした授業をしていくかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!