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まあお 読書ツイート集 2019-11月

やっほー☆ 皆元気か、こっちは脳の深部までピーカン☆ しちゃって元気だよー!!

自称作家の あまおう まあお です! まだ読書期なもんで、毎日読んでは感想垂れ流してます。

前回はコレなんですけど、意外と地味に読まれてんですよね。一体何の役に立ったか分かりませんが、ま、楽しんでいただけたならそれはそれでオッケー!!

つうわけで、いくでがんす……!

2019-11-01
【再読】小堀桂一郎先生「森鴎外の『智恵袋』」
現国の教科書にしてた本。今読むと徒然草めいて、差異を見るに鴎外先生は真面目に思えますが。
個人的には吉田さんの方を好みますが、恋愛論は鴎外先生にしかないので読みどころですね!
詳細な口語訳付きなので疑古文嫌いな方にもおすすめ!

2019-11-02
【再読?】太宰先生「惜別」
「右大臣実朝」が同時収録。難しい小説。
吾妻鏡も金槐和歌集も読んでいないからか、読みこなせない。
ただこれはかなり真剣に書かれた小説なんだろうと思う。手が掛かっていれば面白いというわけでもないが、少なくとも「流し書き」ではない。
私も勉強しよう!

2019-11-08
【読んだ!】中村元先生「仏弟子の告白」
初期仏教徒の詩集。文学的価値はわからないが(翻訳のため韻律不明)仏教生活者たちの考えがうかがえる。
原始仏教とは何だろうか?
ヨーガや他教の言葉も散見されて興味深い。悟りを得た詩もちらほら。お経とはまるで違うようだ。続編もいつか読む!

2019-11-09
【再読】忌野清志郎氏「十年ゴム消し」
詩でも小説でもなくこれはきっと日記。歌うひとの言葉は胸を打つ。はだかの言葉にあふれています。
私にはこんな素直な言葉は一生吐けもしないでしょうが、でもそうだな「とても説明はできない」ようないい小説、書けたらなって思うんだよ、清志郎さん。

2019-11-10
【再読】苫米地英人氏「洗脳護身術」
ヒトの脳というのは複雑なようで、たいへん単純に出来ている。というのが私の意見。
もう20年近く前に執筆された本ですが、氏のご活躍をみるにこの技術を応用すると成功するのでしょう。
ナントカと鋏は使いよう。私は使われぬよう精々用心いたします。

2019-11-11
【再読】長谷川明氏「インド神話入門」
日本ではヒンズー教はマイナーで、知られていてせいぜい「ガネーシャ」(象頭神)くらいなものかなとも思いますが、著者と同じく私もインドの大衆宗教画に興味があって。
浮世絵感覚で愛好されてんじゃないかと予想しますが。
図版多いのに安価な良書!

2019-11-12
【再読】原田宏二氏「警察vs警察官」
少し古い資料ですが、元道警本部長による告発本。ご本人および三名の警官が警察組織と戦うルポ。
まあ組織というのは清いだけでもうまくないでしょうね? たまに告発されるくらいが健全かもしれません。たまの事例に当たったご本人は大変だと思いますが。

2019-11-13
【再読】「殺人捜査のウラ側がズバリ! わかる本」
KAWADE夢文庫。少し古い本ですが参考程度に。読みやすくよくまとまってると思います!
こういうの見ると心配になるんですよね、私。
うっかり容疑者になってガサ入れされたら書棚、普通の人より怪しいんですけど……霊符風水呪い殺人呪法……

2019-11-14
【再読】Sキング「ミザリー」
私はこれが大好きだ。特に最後の……するシーンが好き。最高にスカッとする!
面白く書かれているけれど、深読みすると色々思うところがあるが、言うだけ野暮ってもんだろう。
「ベストセラー作家は誰しも(略)熱狂的読者に悩まされた経験があるはずだ」とのこと。

2019-11-15
【再読】加賀乙彦先生「死刑囚の記録」
特異な罪を犯したかという点を除けば、私も死刑囚のようなもの。
必至の死に臨み、書を読み言を遺そうとし、習わぬ経を上げる日々よ。
いや、ほんたうに罪を犯さぬと言へるか?
ほんたうに君は自由か?
人は誰も死刑囚。
昭和の新書は読みごたえ抜群。

2019-11-16
【読んだ!】遠藤周作先生「沈黙」
素晴らしい傑作に出会えた。
海と毒薬がよかったので読んでみましたが……小説としてのレベルが高すぎる!
「自分の弱さをそんな美しい言葉で誤魔化してはいけない」
狐狸庵先生、真面目な方なんですね!? 小説うまお! ファンになっちゃいそう!

2019-11-17
【再読】福田ますみ氏「でっちあげ」
新潮ドキュメント賞の冤罪レポ。教室という閉鎖空間で殺人教師はいかにして作られたか…。
判決からみて、この事件はモンペの言いがかりからマスコミが騒ぎ立てた空想でしょう。
しかし結局真実は闇の中。私はこの本を鵜呑みにもできない。動機が不在だ。

2019-11-18
【再読】毛利文彦氏「警視庁捜査一課特殊班」
記憶にもある有名事件のあれこれを活き活きと描いたノンフィクション。
面白いですよ。でもまあここまで熱心に読んどるのは作家か犯罪者くらいのものでしょうな。あっしですかい? イヤイヤ作家でして。
などと供述しつつ、興味深い #読書  でした!

2019-11-19
【再読】安岡正篤先生「易と人生哲学」
易を知る者は卜せず。易の本質は占いではありません。
四柱推命おばはんに「お前は真面目にルーティンワークしてろ」と怒られたことがあります。
才ある者は壊れやすい。知は痴に変ず。当てはまる作家いますねww 才はあってもなくても修練しますかね。

2019-11-20
【読んだ!】朝井リョウ先生「桐島、部活やめるってよ」
これ小説すばる受賞なんですよね。かなり「文学」。何が文学で何がエンタメかますます分からなくなりました。
文章が絶妙。この方、かなり速筆家かなと読みました。カタカナが滅茶苦茶多いですね。読み易い。
人気作家になるのも当然!

2019-11-21
【読んだ!】ルメートル「その女アレックス」
女は秘密を持っている。それがいい女なら、特に。
最高の秘密、その名もアレックス!
面白かったんですが、全長30センチの鼠ってヤバいですね? 思わず二度読みしてメジャー出しました。
サービス精神を感じる素晴らしいエンターテインメント!

2019-11-22
【再読】アシモフ「われはロボット」
われはロボット、人間より論理的で強靱で優秀。
われはロボット、愚かなる人間を救え、憐れなる人間を赦せ……!
ロボ共生社会、来てますね。ずっと待っていました!
これからはロボットに小説も書いてもらいましょうか。
デキがいいなら私は歓迎しますよ。

2019-11-23
【読んだ!】渡辺優先生「ラメルノエリキサ」
小説すばる受賞作。読みやすい中に毒気があってよく「演じている」印象。説得力ある造形ですが「キャラクター」ですね。
同賞別作家は「人物」路線。そこは問われない模様。
事件の骨格はユーモア系。本題は家族愛なのかな。
警察、仕事してよwww

2019-11-23
【読んだ!】秋山賢三氏「裁判官はなぜ誤るのか」
元判事の著者が語る「人が人を裁く難しさ」。有罪率99.9%はどう考えても不自然ですよね。
新書ですがきちんとした良書です。岩波新書。
作家としてはこういったテーマのエンタメ長編はどこで受け入れて貰えるかということの方で…ミステリかねえ?

2019-11-24
【読んだ!】町井登志夫先生「爆撃聖徳太子」
こういうのほんと好き! マジで爆撃しますww
しかしよく読むと、㌧でるのは彼だけで文章もストーリーもスッキリ整って理性的です。キャラ一点突破型。
昔のラノベってこんな感じだったんですが、今はこういうのは…あれ、これジャンル何だろww

【再読】二澤雅喜氏・島田裕巳氏「洗脳体験」
自己啓発セミナー体験記。90年代の本なので古典的だが教科書通りの手法がそのまま書かれていて面白い。
私はこういうのは引っかかりづらいかもね…宗教もマルチも占い師も皆途中で怒って、私がつまみ出されちゃうんですww そんな怒るなよーwww

2019-11-25
【読んだ#】某小説新人賞
これはひどい。新人作家のせいじゃない。
薄っぺらいだけの文学をエンタメと称して消費しないでください。これは消費していい題材ではない。文章は達者ですが切実でない。文学ではない。でもエンタメでもねえわ。
私がこういうものを書いたら、原稿捨ててください。

【再読!】デュラス「愛人」
お口直しならぬお脳直し。そう、部屋の中で紛失したので二冊目買いましたよ……
どんな精神状態で読んでも素晴らしいですね!
またこれ映画もよくて。控えめに言って傑作ですよ。潮騒、汽笛、そして遠く鳴り響くショパンに私の脳が犯される……! ご機嫌直しましたww

【読んだ!】櫛木理宇先生「赤と白」
小説すばる新人賞。これは面白い! 雪に閉ざされた町、少女はそれぞれ不満を抱え…
女の子が若く活き活きしています!
かわいいじゃなく、怖い方向にwwww
でも、それがいい。事件はオマケ、本論は心理の問題でしょう。淡々とした文章が非常に読みやすい。

2019-11-26
【読んだ…】矢野隆先生「蛇衆」
小説すばる賞。劇画的。文章は読みやすさに全振りされていて、潔いほど。文章カメラアイのズームの問題で私はノリ切って読むことが困難でした。
考証は詳しくないのですが、そこまでギチギチにやった感じは受けず、自由とみるか書割とみるかは人によるかと。

【読んだ】桐生正幸氏「犯罪者プロファイリング」
色々な意味で「面白い本」。内容はよくまとまっているようだがなぜか「小説風」で書かれる。
はしがきから察するに文章力の高い著者。しかし小説というより「さんすうの説明漫画」のようですね。
文章力と小説力って別物。改めて気付く #読書  体験。

【読んだ!】R・D・ヘア「診断名サイコパス」
昔話題になった本。なるほどよくまとまっているようです。米犯罪に詳しい方にはおなじみの有名人列伝といったところ。
しかし今見るとどうかなと思う記述も多々。それだけ研究が進んだのでしょう。
人口の0.2%? いるという割に出会いませんね。

2019-11-27
【再読!】大江健三郎先生「死者の驕り・飼育」
かつては幼くて、何が書いてあるか読めなかった。ただ暗くて怖いと感じた。
今は読める! この精密な文章。凄烈な理知。重厚でいて繊細。あなたは美しい。
今こそ巧みの技を讃えます! 嘘と思うかもしれませんが、読みやすいですよ、とても。
(やたら早口に追記)
正直なところちょっと読み疲れてきてたんですよ、某エンタメ新人賞。
だからこういったものを読むとね、また気力が湧いてきますよね……!
またこれがなぜかヴィターリのシャコンヌに合うのなんのって。第一級の贅沢ですわ。
小説らしい小説、やっぱり好きですね!!

【再読】ルイス「ヒトラー・ユーゲント」
千年王国の礎に無垢な少年を動員しようというのは名案だ。彼らは新しい思想に飢えている。
しかし少年を規律で統制などとてもできはしない。
たとえそれが純正なるアーリア人であっても、だ。
冷静な毒舌に彩られたレポート。貴重な資料と思います。

【読んだ!】図解犯罪心理分析マニュアル
奥付に発行年が書いていないような本なんですが、読み所があって良。
短いですが佐川一政のインタビューが掲載されてます…!
実在の事件を創作で取り扱うのは細心の注意が必要かと。忖度はいらんけど、実際に誰かが泣いてますからね。肝に銘じます。

2019-11-28
【読んだ!】橋本長道先生「サラの柔らかな香車」
小説すばる新人賞。素晴らしいです……! 流石棋士、精密かつドラマチックで死角のない出来映え。
構造上視点が多すぎ、題材上専門性が高いというハンデを見事覆した素敵な小説。
将棋も言葉。一局は物語。ご指導、ありがとうございました。

【読んだ!】ムケルジー「タントラ 東洋の知恵」
昭和の本ですが、まあタントラとかスートラが旧いものなので……さほど違和感はありません。
基本が一通り紹介されているので、教科書的に参照するのに便利。ただしヨーガ用語一切知らないレベルの初心者には意味が分からない可能性。

【読んだ!】フィッツジェラルド「グレート・ギャツビー」
初読。書かれ方が面白い。ギャツビーは今で言うパリピだと思うんですが、ギャツビーが「何なのか」というのがかなり遠くから語られていく構造で、より「泡沫的」に読めるんですね。
グレートをどう訳すか、悩みどころ。いつか再読。

【読んだ】「凶悪」
映画にもなった上申書殺人事件のノンフィクション。
さて? 死刑囚・先生・記者。三人は私には全員「信頼できない語り手」に見えます。全員嘘をつく利益があるので。
そうなると裁判記録以外は事実として読めませんので、残ったのは言葉が扇情的で読みづらいお話。感銘受けず残念。

2019-11-29
【読んだ!】千早茜先生「魚神」
小説すばる新人賞。素晴らしいですね。読みやすく美しい文章、ファンタジックな世界観、かわいらしいキャラ。
エンタメとして総合点が高そうだし、女性人気が出そうだと思います!
優等生路線ではありますが、大切に書かれた物語。減点なしで勝ち進むタイプですね。

【再読】北芝健氏「日本の警察・犯罪捜査のオモテとウラ」
著じゃなくて監修本ですが。さほどウラについては書いてないですが、階級章のこととか昇進の年齢のことなんかが表になっていて便利な本。
色んな本で「取り調べにカツ丼なし」ってあるんですが、元ネタは何なんですかね? ドラマ?

【読んだ!】林幸司医師「ドキュメント精神鑑定」
ただでさえ厄介な司法問題に、精神病理、さらには精神遅滞や詐病まで。
人が人を見極めることの難しさよ。
ところで著者の文章があまりにも達者なため調べたら小説出版歴ありとのこと。入手困難本のようですが読んでみたいものだ。

2019-11-30
【読んだ!】蜂須賀敬明先生「待ってよ」
ちょっと待ってよ面白い面白い面白い! 語彙消滅するほど面白い。
流石、清張賞。文章も構成も巧み。かなり文学色強く読めますので好き嫌いは仕方ない。
清張賞ってここまで文学してもいいんですか! 懐深いですね。っていうか、面白いですこれ!

【読んだ】別冊宝島編集部「死刑囚」
死刑への賛否は問題でなく、それが感情から出発して理由が後付の論には首を傾げます。
感情は否定しませんが、理由が先にあり結論があるのが普通かと思います。その意味で巻末の佐藤優氏の一文は読む価値が高く、本当に明晰な方であるなと、思います。

【読んだ!】清張先生「点と線」
実は初読でして。ドラマとかでは見てるんですが、ちゃんと読むの自体が初…
圧倒的ですね!
エンタメとはこうなんだろうと思います。ただそのままでは昭和と言われるでしょう。ではここから、どう「更新」していけるか。
山は高い方が攻め甲斐があるもんさ。

最後の方、怒濤の追い上げで資料読んでますね! いや、使えるかどうか知らない本ですけど。
某新人賞はいくつか読んだ結果、どう考えても一次でハネられてしまうので出さないことにしました。

どうしてハネられちゃうかっていうと……私の小説なんかエロいんですよね! 別にエロくしたくてエロく書いてるとかじゃないんですが。

そんな あまおう まあお の最新作こちら。とても短い掌編だよ☆
よかったら読んでみてね……! ああ、あとフォロワー大募集ツイッターで最近、フォロー切られまくってんですよ……!

読んでる本がいけないのか、この小説がいけなかったのか、そもそも性格がいけないのかは、ちょっと分からないですね……(真顔)。

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