シェア
「大丈夫?」 睡眠不足と体調不良のダブルコンボ。 そんな状態でも仕事は休めず、ふらふ…
玄関。屈んで靴を履いていると、ちょいちょいと肩をつつかれた。 誰が……何がつついたか…
――芳醇な香り。 キッチンに立つ姉は、穏やかにコーヒーをドリップしている。その顔を盗…
これは世間ではあまり知られていない、とある頭巾を被った女の子のお話。 * 昔々ある…
昔々のお話です。 いつかの時代の、どこかの国。 あるところに、とても力の強い女の子…
リア充爆発しろ。世界中の恋人滅べ。 ……なんてセリフを、まさか自分が唱えることになる…
おやつの時間。ビスケットを振りながら、幼稚園で習った歌を妹がゴキゲンに歌っている。 歳の離れた妹はとても可愛い。今の歌だって、音程は全く安定していないし歌詞も曖昧だから何の歌かわからないが、将来は天才歌手に違いないと思っているほどだ。 こっちもつられて笑いながら眺めていると、妹がポケットにおやつのビスケットを入れだした。瞬間、何の歌か理解する。『ふしぎなポケット』だ。叩くとビスケットが増えるという、あれ。 妹はあれを試したいんだろう。ニコニコしながら叩こうとしてい
文庫ページメーカーで投稿したこちらの小説の記事版です。 内容は同じですが、早速誤字を見つ…
こんにちは、天音です。 最近ショートショートの定義に「意外な結末」というものがあると知っ…
こんにちは、天音です。 わたしはだいたい読書関連やエッセイ記事を投稿していますが、時々オ…
ピンポン。 残額30円。 カードをかざしてなお開かなかった改札と、その表示にギョッとす…
「最近どう? 順調?」 学校帰り。日の落ちかけた道で、彼女は白い息を吐きながら問うた。…
赤いのがいい。 赤くて甘い、イチゴのタルトが食べたい。 同僚たちのあまりに不毛な会…
そこそこ有名な話なんだけど、うちのちかくの公園には神様がいる。 大きなクヌギの木が生えてるから、みんなくぬぎ公園って呼んでる公園。正式な名前は知らない。多分第3なんちゃら公園とか、そんな味気ない名前だと思う。 そう、そこに神様がいるっていう話。 どうして有名な話かっていうと理由は単純で、神様は子供たちの前にときどき姿を現したから。例えば、かくれんぼや鬼ごっこをしているときに知らない子が混じっていることがある。砂場でおままごとをしていたら、いつのまにか妹役が増えてるとか