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コミュニティ参加者のタイプ分け、および僕自身のコミュニィ活動へのスタンス

「コミュニティ」(活動)について今回も僕の思うところを発信します。僕たちと同じく、コミュニティ運営者の立場の人も、自分たちのコミュニティのあり方や目指す姿を振り返るために読んでいただけたら嬉しいです。


1.コミュニティ活動は素晴らしい!

コミュニティ活動そのものは大変素晴らしいと僕は思います。

同じ組織や地域、同じ属性の人たちだけで活動していては得られない学びや気づき、および違和感などを得ることが出来ますし、それが課題解決や価値創造およびイノベーションの原動力になることは間違いありません。

僕自身も10年以上前からさまざまなコミュニティを立ち上げたり、参画したり、お声がけいただき講演や対談などをしたことも多々あります。
(現在も「あいしずHR」「越境学習の聖地・浜松」「#ダム際ワーキング」ほかのコミュニティの主宰もしています)

いまやコミュニティは健全な社会運営や組織運営のために不可欠な場であると言えるでしょう。

一方で、主催者と参加者の思惑のズレや、主催者同士または参加者同士のミスマッチによりうまくいかなくなるコミュニティも僕は多々体験してきました。主催側のモチベーションが続かないパターンも。

長く続ければ良いというものでもないですが、とはいえせっかく運営するなら/参加するならより良い場にしていきたいもの。

うまくいっている(含む:うまく終わらせている)コミュニティは、目指す姿や目的を明確にしつつ、参加して欲しい人が参加し続けられるようマーケティング&ブランディングしています。

今回、僕なりにコミュニティ参加者の特性を4つのタイプに分類してみます。

2.コミュニティ参加者、4つのタイプ分類

まず最初に断りお気をしておきます。
僕はコミュニティには様々な形があっていいし、関わり方も様々であっていいと考えています。ただ、主催者側と参加者側双方の期待がズレてしまうとうまくない。また参加者同士の属性や期待が大きく異なると「混ぜるな危険」になってしまうこともある。

その前提をご理解いただいた上で、以降をお読みください。

コミュニティ参加者、4つのタイプ分類

<Type A>楽しければいい/ただ飲みたい
ただ単に仲間とわいわい楽しみたい。あるいはただ飲みたい。
または仕事や組織に疲れてしまって、癒しが欲しくてコミュニティに参加する人もいます。そのようなコミュニティとのかかわり方、参加の仕方も悪くはないでしょう。

地方都市で開催するコミュニティなど、地域の関係人口や体験人口を増やしたい思惑が主催者側に強い場合、単に飲みたい人たちであっても集まってくれれば結果として関係人口も増え地域経済も活性化しますから、主催者にとっても喜ばしい。主催者が参加者数をKPIなどに掲げている場合も然り。

<Type B>学びを自分の仕事に活かす
コミュニティで得た学びや人的ネットワークを、自分の日々の仕事や課題解決に活かす。
ただし他者に薦めたり、自組織の人と一緒に楽しもうとは思わない(なんなら自分だけの秘密の場所としてコミュニティを持っておきたい)。あくまで自分が学びを得るための場。

<Type C>学びや考えを組織や仲間に広める/巻き込む
最初は(あるいはいつも)自分一人でコミュニティに参加しているけれども、得た学びや考えを率先して自組織や仲間に広めている。自分に権限はなくとも、組織の意志決定者を動かし変化を興そうと働きかける(かけようとしている)現状を変えるために、なんとか組織を動かしたい思いのある人がこのタイプに分類されます。

<Type D>組織を動かし変化を興す
現状を変えたい思いを持ち、かつその意思決定権限および組織のお金や人を動かす力と意欲がある人

いかがでしょうか?あなたが主催する/参画するコミュニティはどのタイプの人が多いでしょうか? 期待するタイプの人たちが集まっているでしょうか? タイプのズレによるギクシャクやモヤモヤがないでしょうか?

振り返ってみてください。

3.僕自身のコミュニティ活動に対するスタンス

僕自身の最近のコミュニティ活動に対するスタンスも明確にしておきます。

繰り返しますが、コミュティにはさまざまなスタイル、さまざまな関わり方があっていい。一方、僕はType C, Type Dの人たちが集まるコミュニティにしか関心がないです。というより、もはやType C, Type D色の強いコミュニティにしか自分のリソースを割くことが出来ないです。その背景は2つです。

まず第一に、僕(たち)は日本の組織の景色を変えたいからです。「変えたい」は強すぎるかな。新しい景色を創っていきたい(Be colorful!)。

変化を興すためには、小さくても周囲や組織に行動でもって影響を及ぼそうとする人、および変化を興す権限と思いのある人たちに時間と意欲を使いたい。そうしないと、世の中変わらないからです。

僕(たち)にとって、コミュニティはそのための手段の一つに過ぎません。コミュニティ活動を盛り上げることを目的とはしていない。だから参加者が少なくても構わない。

Type B中心のコミュニティについては、既に僕はさまざまな書籍やこのようなブログなどで知識や考え方やノウハウを発信していますから、それらを読んでいただけたら嬉しいと思っています。

2つ目に、僕は作家でありつつも今や一人の企業経営者です。
経営者である以上、経営行為に多くの自分のリソースを割かなければならない。かつてはType Aの人たち中心のコミュニティも運営したり顔を出していたりしましたが、もはやそういうわけにはいかない
(Type Aが主流になってしまったコミュニティは閉じたり、離脱したりもしています)

また非営利なコミュニティであっても、たとえばそこで出会った経営者や変革推進者同士がつながって新たな取り組みや事業が生まれるなど、組織に影響を及ぼし動かさなければ、かつお金が(各企業や地域に)回る景色にしていかなければコミュニティそのものも健全に持続しない。経営目線のある人たちが続けるモチベーションもなくなる。僕はそう肌身で感じています。

コミュニティは儲けを生むための場ではない

僕自身もそう思います。とはいえ、企業や経営者に関わり代を持ってもらい続けたいならば、経済効果やインパクトをいつかどこかで(すぐ出なくてよい)生む必要はある。それが(少なくとも現時点での)僕の考えであり、企業経営者としての社会的責任であると考えています。

よってごめんなさい、Type A, Type Bの人たちマジョリティのコミュニティとは僕は距離をおいています
(もちろん企業のマーケティングやプロモーション目的でのお仕事としてであれば、Type A, Type Bが多いコミュニティでも喜んで講演や盛り上げ協力もしていますが、ボランティアで関わることはないです。まずもって時間が取れない……)

しつこいくらい繰り返しますが、コミュニティはさまざまな形態、さまざまな関わり方があって良いと強く思っています

4.関連記事や書籍

以下は、僕が過去に発信したコミュニティに対する考え方やスタンスに関する記事です。

以下は関連著書です。コミュニティ推しの記事や考え方も散りばめています。読んでください!僕、作家なんで(笑)

僕たちの事業紹介です!