情報は無料だとしてもナレッジは有償である
インターネット情報で多くの情報が無料で手に入る時代である。
素晴らしい一方、情報や知識にお金を払わないカルチャーはどうかと思うしコンテンツやサービスで稼ぐビジネスモデルを崩壊させる。
日本は研究者が育たない国と言われているが、その背景にも情報や知識に投資しない/投資を渋るカルチャーが確実に存在する。
私は、「情報は無料であるとしても、ナレッジは有償であるべき(お金を払うべき)」と考える。
(加えて、その道のプロに講話などをお願いする場合は情報であってもお金を払ってしかるべきと考える。デリバリーコストもかかる訳で)
ではナレッジとは何であるか? 情報とナレッジの違いは? 私なりに意味づけしてみたい。
私は以下の3つをナレッジととらえている。
1.情報×情報
2.情報×着眼点(解釈・意味づけなど)
3.情報×プロセス(活用の仕方、情報をベースにした有識者のディスカッションなど)
これらは到底無償で提供できるようなものではない。
ナレッジホルダー(ナレッジの所有者)は情報の蓄積、加工、分析、実践(トライ&エラー)、およびそれらを行うためのコストをかけリスクをとっている訳であり、「タダでよこせ」はおかしな話である。
飲み食いモノ買いだけでなく、知識にもお金出さないと文化レベルも、知識レベルも上がらないし、経済も回らない。
企業や行政組織として、個人としてナレッジに投資し、ナレッジを育て、知的に成長し、知的に稼げる国と文化を創っていこう。
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