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絵描きのような(佐倉十朗氏のような)働き方が出来る時代になった

『エスパー魔美』が好きです。

1987年からテレビアニメとしても放映されたマンガ。

当時のバブル時代の世相を反映しつつ、そんな浮足立った世の中に警笛を鳴らすメッセージも散りばめられており。

それまでの藤子・F・不二雄先生の作品とは一線を画す、それでいて真骨頂を感じさせる作品でした。

主人公魔美の父親、佐倉十朗氏は高校の美術教師であり画家。

そのワークスタイル&ライフスタイルを描いた回が何話かあり、子ども心にも印象的でした。

休みの日に魔美と飼い犬を率いて海や里山をドライブ。気に入った風景の場所を見つけ、そこにクルマをとめて絵描きの仕事を始めます。

「良い景色だ。創作意欲が沸いた。ここで絵を描こう!」

こんな具合に。

またある回では、夏休みに長野の貸別荘を借りて数週間滞在。創作活動に没頭します。

当時、小学校6年生だった私。
「一部の、レアな職業の人たちの特殊な生き方」
くらいにしか思っていませんでした。

ところが今はどうでしょう。

当時考えられなかったIT技術の進歩が、世の中を変えました。

いまや絵描きやクリエイターのみならず、いわゆるホワイトカラーの仕事をしている人であれば、あの時の佐倉十朗氏のようなライフスタイルで仕事をすることは十分可能です。

こんな感じで、ITクラウドサービスを組み合わせ、かつそれなりの業務設計と環境セットアップさえすれば(↓)

まるで絵描きのごとく、

「良い景色だ。アイディアが沸いた。ここで原稿や企画書を書こう!」
「良い景色だ。仕事に集中できそうだ。ここで事務作業を一気に片付けよう!」
「良い景色だ。ここでリラックスしながらメールをひたすら返そう!」

こんな働き方が、絵描きでなくても出来るのです。

このブログを書いている今日も、私は愛知県の里山をドライブ。こんな景色を眺める丘でクルマを停め、メッセンジャーにたまったメッセージにひたすらレスして各所との業務調整をしていました。

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絵描きのような働き方。
好きな景色を選んで、好きなタイミングを選んで成果を出す働き方。

事業主のみならず企業勤めをしているビジネスパーソンも、いまや技術面では十分実行可能です。

絵描きのような働き方。やれるんです。

あとは労務管理など、人が決めたルールをどうするか次第。あるいは、ルールをどう解釈して運用するか次第。

すなわち、やるかやらないか次第。

せっかくのIT技術、使わないのはもったいなくありませんか?

人が決めたルールや慣習(含:同調圧力など)に縛られて、人間らしいワークスタイルを我慢するのはもったいなくありませんか?

それで地方都市や山間地にお金落とせるなら、地域経済活性や社会貢献の意義も十分あります。

個人的に、東京港区とか千代田区とかだけに不均衡にお金が落ちる社会構造(ビジネス構造)も、なんだかなぁってずっと思っていましたし。
(わざわざ行ってもえらい「塩対応」(混雑酷い、駐車場ないなど)で返されますし……)

そろそろその構造、IT技術でひっくり返したい。

(ついでに、旧来の固定的な働き方で、生産性もGDPも上がっていないの証明されてしまったことですし……)

デジタルトランスフォーメーションしましょう!

「あなたのワークをテレポート!」

そういえば、佐倉十朗氏のワークスタイル(高校教師であり画家)。今思えば、パラレルキャリアですね。

「エスパー魔美」を視聴していた当時、自分が将来まさか佐倉十朗氏と同様の生き方(私も作家兼複数の企業の取締役や顧問を務めるパラレルキャリアです)をすることになろうとは想像だにしていませんでした(苦笑)

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