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ストレスと向き合う 反応そのものを変える

前回、ストレスは、刺激と反応の関係から起こるものの一つであり、
刺激と反応は順番を入れ替えることができると述べました。

今回は、反応そのものを変える方法について述べます。



リフレーミング


心理学でよく使われる用語です。
例えば、
やかましい、うるさい人のことを、
言葉が巧みで、元気がある人だ、
と言い換えることができます。
この、形容詞やものの見方を、
ポジティブなものに変えることをリフレーミングと言います。
これは、心の中のストレスにとって、非常に重要です。

なんでも前向きに、ポジティブに捉えるなんて、無理だよ。

そう思うことが多いでしょう。
お気持ちは十分に理解できます。
ただ、ストレスは、紛れもなく自分の心の中で生まれるものです。
誰かに与えられるものではありません。
その証拠に、同じものを見てストレスを感じる人と、そうでない人が存在するのですから。
ということは、リフレーミングする技術や習慣が、
自分をストレスから遠ざけてくれると考えられるのです。

うるさい → 元気
おとなしい →  思慮深い
引っ込み思案 →  慎重
大雑把 → おおらか

と言ったように、いくらでも例はあります。
先にも述べましたが、
同じものを見ても、感じる気持ちはそれぞれなのです。
同じものは同じものなのですから、
この違いは、それを目の当たりにした人の心の様子如何によるということです。


やめたい反応を客観視する


変えたい反応。
変えたい感情。
これらに蓋をすると、あとは暴発するだけです。
一旦、これらの反応や感情を、出してみることが有効です。

誰かが自分に冷たく接しているように思えてストレスを感じる。
そんなとき、相手にも冷たく当たってやりたくなる。

「冷たく当たってやる」ことって、避けたいですよね。
そんなときは、その思いを口に出してしまうのです。
「あーあ、あいつの態度、やだな。こっちも冷たく接してやろうかな・・・、
って、そんな態度に出ることもできるんだけど、さて、どうしよう」
こんな具合です。
自分が嫌だなと思う反応や感情を、一旦口に出してみることで、
それらを客観視できます。
そこで一旦落ち着いて、さて、どうしようか、と、
次の一手を冷静に考えることができます。

子供がなかなか宿題に手をつけようとしない姿を見て、
「早く宿題やりなさい!・・・と、昨日までと同じように怒鳴り散らすこともできるんだけど、さて、今日はどうしようっかな。」

職場で上司に言われた嫌味に対し、
「本当にムカつく!明日、何かしら噂話でもばら撒いて、困らせてやろう・・・・と、反撃に出ることもできるんだけど、どうしよう。こんなこと考えている時間、超、無駄じゃないかな。なんて。」

自分を少し、からかってみるくらいの気持ちでやるとよいです。

大切なことなので繰り返します。
感情は、誰かに作られるものではありません。
ストレスもです。
全て、自分の心が作り上げるのです。
であれば、自分の心の扱い方のプロになればよいですね。
自分以外のものを変えるのではなく、
自分の心のもち方、あり方を変え、
ストレスを肩からおろし、
もっと楽に、
もっと自分らしく生きていたいですね。


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