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映画沈黙の艦隊 雑感

今までずっと気にはなっていたのでMOVIX様でのポイント稼ぎにとりあえず観ることにしたが、これは悪いけど神木隆之介が漢になったゴジラ−1.0のほうが良作だと思える程の駄作だわ(;´д`)トホホ…

まずはあらすじから紹介

熱演?

いやいや役者のセリフは普段言わないことだから台本の棒読みが丸出しだし、主人公の海江田を演じた大沢たかおの一言一言も何だか艦長の割には軽々しく聞こえて全く緊迫感が伝わらない。

これは悪いけど駄目な作品になってしまった印象。

ハッキリ言ってお金を払って見る必要がない。

何なら現役の海上自衛隊の潜水艦部隊の方にやらせたら良いと本気で思った(苦笑)役者じゃないが案外演技であっても本番さながらの張り詰めたシーンを提供してくれるに違いない。映画を見ていた方はそれを望んでいた筈だ。今作はそういったシーンがなく、ただただ海江田の謎の反乱についていく形でエンディングを迎えては何がしたかったかが分からないままモヤモヤだけが残る。

沈黙の艦隊のフライヤー

映画では取り上げられなかったが、海江田が今回犯した罪についての説明がないYOということで調べてみた。海江田は政府から米海軍と共同演習を行うために日米で極秘裏に開発をしていた原子力潜水艦のシーバットに乗務をするということが任務だった筈だが、任務を遂行することなくシーバットを乗っ取る形で反乱逃亡してしまうのだが、まず何が罪か?

その① 内乱罪

これは暴動を行うために集団で行動が開始されてから犯罪は成立する。沈黙の艦隊の場合なら、任務を遂行しないままシーバットを乗っ取る時点で犯行が成立してしまっていることになる。

全体的に撮影

考えられる罪としては内乱罪ぐらいだろうか。

捕まれば極刑は避けられないだろう。

いずれにせよ、海江田の間違った行動に対し乗組員は海江田に対して反論もなければ感情の持たないロボットのように服従するのは何故か、海江田の狙いが何なのか理解っているからこそ一緒にアクションを起こしているのか、海江田が話した独立国家やまとの建立に賛成し自らやまとの国民になりたいと願っているのか。それすら映画では分からないまま日本政府と交渉したい、で終わる。

??

結局はテロがしたかったのか、或いはシーバットに乗るための極秘任務のために死んだと思わせる偽装工作に納得がいかなかったのか、海江田は何が狙いでアクションを起こしたのか、それが自身の野望のためか或いは船員の立場を守る行為なのかハッキリ言ってあれだけでは分からない。

映画は決して悪くはないと思う。

最初の事故を偽装したシーンで潜水艦と潜水艦の距離が近づくに連れお互いの船体が擦れる音がするシーンはリアリティがあったし、レーダー機能をおかしくさせるための魚雷を飛ばす作戦も今にも他の米海軍の潜水艦にぶつかりそうだとなりながらも魚雷がコースを外れることを計算しての発射指示を出すシーンは海江田の長年の経験が冴えていると思ったが、果たして映画館で見るレベルかと訊ねられたらAmazonプライムだけで良かったのでは?

悪いけど、そんな感じだった。

余談になるが、以前にやり取りをさせて頂いていた海上自衛隊所属の潜水艦をメインに乗務する方がいて、ぶっちゃけた話かわぐちかいじ先生の原作の漫画を読んだわけでもないので、わたしが海上自衛隊の方から聞いた話をベースに語りたい。

潜水艦乗りの大変さは何か?

それはもし緊急事態が身内にあったとしたら潜っている水域によっては電波が届かなくなり圏外になってしまうため、潜水域を上げてやっと電波が拾える場所に来たときに一気にお知らせが入ってくるという。一度潜水艦に乗ればそれは長い航海の始まりでかたや狭い潜水艦の中で衣食住生活をしなければならないために、それが嫌で辞める人もいる。

つまりあの長い潜水艦の中を如何にストレスフリーで任務を続けていくのは非常に難しいことなのだ。

それを劇中で海江田は、ストレスからくる苛立ちの感情を起こさせないためにリラックス効果のクラシックを流すことで船員の心のヒーリングに繋げているのだと思われるが、果たしてクジラの中にいるような感覚を起こさせると言うなら、あなたはディズニーのピノキオのように船ごとクジラに丸呑みされた経験がお有りで?と突っ込まずにはいられない。

そんなことはさておき、実際に起こりうるのかと訊ねられたら、100%無いと言い切れる。

それは、知っているけど言えなくてね…。

如何せん自衛隊と名称は変えても中身は軍隊。

軍隊と言えば察して貰えるだろうか。 

…以上わたしが思った映画沈黙の艦隊雑感だ。


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