イタリアの伝統、幸運を呼び込むレンズ豆の煮込み
イタリアからブォナセーラ!
早いものでもう3月中旬。日本のスーパーでは、もう春野菜が並んでいる頃だろうか。アマイヤがこの時期懐かしく思うのは、春野菜の天麩羅。サクッと揚がった衣にちょっとだけお塩を付けていただくと、ほろ苦さがふんわり広がってなんとも言えないよな。
こんな蜃気楼のような幻想はたまに浮かぶことはあるものの、不思議なもので、大の和食好きのアマイヤも4年以上経った今、そこまで和食の禁断症状は出なくなった。まさかこんな日がやってくるとは思わなかったな。
でも、せっかくここイタリアで生きているんだから、この土地の料理を楽しんだ方が得策かもしれない。
ということで、今日は春が来る前に冬のお料理、レンズ豆の煮込みのレシピを書いておこう。このお豆は形が硬貨に似ているとのことで、大晦日か元旦に食べることがイタリアの伝統だ。食べる前に豆を数えると福を呼び込むとかなんとか。
真偽の程は定かではないけれど、美味しいものはそれだけで幸せな気持ちにさせてくれるから、あながち間違ってないかも。
さて、まずは材料から。
<材料> 4人前
レンズ豆 250 g
ベーコン 50 g
人参 1本
玉葱 1個
セロリ 1本
サルビア 2枚(あれば)
トマト缶 150 g
エクストラバージンオリーブオイル
塩、胡椒
<作り方>
1)レンズ豆を水に2〜3時間浸しておく(アマイヤは一晩浸水)
2)水を切ったレンズ豆を鍋に入れて、水から煮る
3)1時間ほどで柔らかくなるので、ザルにあげる
4)人参、玉葱、セロリをみじん切りにする
5)エクストラバージンオリーブオイル(大3)を熱した鍋に入れ、みじん切りした野菜を炒める
6)野菜に油がまわったところで、ベーコンを加えさらに5分ほど炒める
7)トマト缶と水(大2)を加え、火を弱めて10分煮込む
8)煮たレンズ豆を加えて更に10分煮込む
9)塩と胡椒で味を整えて出来上がり!
イタリアの家庭料理って、意外と見た目は地味。でも、素朴で味わい深いんだ。そんな料理に最近はほっとするのでした。
それでは素敵な日曜日をお過ごしくださいまし。
Buona domenica!
ブォナ ドメニカ