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時の移ろい 季節の行事  

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地域の伝統行事や厚洋さんと一緒にやった季節の行事。 そして、移ろっていく美しい自然、愛しい人の愛した我が家の花達の代わりに語りたい
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2020年6月の記事一覧

手遊び 数え歌の記憶

手遊び 数え歌の記憶

くすぐり遊び。
一寸法師、こーちよこちよ、たたいて、さすって、つまんで終わり。

子供は触覚を刺激されるあそびが好き。
信頼されている人にすくぐられたり、
触れられたりすると、
不安な気持ちが和らぎ、
安心することがよくあるという。

手遊び歌をふと思い出し、口ずさんでしまう。 
 誰に教えてもらったのか覚えていないが、必ず流行があって女の子達は、休み時間になると集まってワイワイやっていた。

 

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夜雨の紫陽花

夜雨の紫陽花

 雨の夜の紫陽花が美しい。 
 夜の美しさを感じられるのは日本人ならではの感性であると聞いたことがある。
 夜桜・蛍狩・お月見・夜風・星月夜・雪月夜
 読者の方の中には、もっと素敵な夜の美しさを知っていらっしゃるのではないかと思う。  
 外国の方は、「月夜」=「オオカミ男」と感じるらしい。怖いので「夜が美しい」なんて思わないのだそうだ。(随分前の話なので、今は夜も元気に出歩いてるようだ。)

 

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終わり初物

終わり初物

「初物75日」
「初物を食べると75日長生きできるわ!」
 大正生まれだった母は、その季節の初物を食べる時必ずそう言った。
 「初物」という考え方は、「江戸時代にさかんに言われた」ことで、落語や川柳の中にもその事が面白おかしく語られている。

 昨日、北海道の義妹から「アスパラガス」が届いた。
 厚洋さんは、アスパラガスが送られてくると、必ず「アスパラガスの網焼き」を楽しんだ。新鮮な初物アスパラガ

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紫陽花の庭

紫陽花の庭

ー紫陽花や白よりいでし浅みどりー
             渡辺水巴
 6月の学級通信には、必ず入る一句だった。
「先生。紫陽花って紫じゃないんですか?」
「紫陽花は水色よ。空の色だよね。」
「白って見たことある?」
「白っぽいピンクは見たよ。」
「白より出しだから、白がスタートです。」
「えー?蕾は緑じゃない。」
「先生。浅みどりって何色?」
 放って置いても、バズセッション!
真愛先生は、人差

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