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睡眠優良児になった我が子。

1つ前の記事で、我が子の機嫌がすぐ悪くなるということを書いた。


それから約2週間が経過し、我が子もついに生後3か月を迎えた。
この短期間でまた驚くほどの変化があったため、ここに記そうと思う。

我が子はお風呂が好きで、お湯に浸かっている間はとても機嫌が良い。
私の毛量遺伝子をしっかりと受け継いだ我が子の頭髪は、ふっさふさのもっふもふであり、ひとたびシャンプーをすれば、まるで18世紀に活躍したヨーロッパの音楽家のような佇まいになり、一瞬世界線が歪んでしまう。
シャワーで泡を流しながら世界線を現代に戻し、身体も一通り綺麗に洗ったらお風呂は終了だ。

これまで、お風呂から出る→タオルで身体を拭く→服を着せるという工程においてそれほど苦労することはなかったのだが、生後3か月を迎える少し前あたりから、我が子の様子がおかしくなった。
ある日、お風呂から出しタオルに包んだ後、身体を拭くためにベッドに下ろすと、この世の終わりのような大泣きが始まり、我が子は修羅と化したのだ。
待て待て。さっきまであんなにもご機嫌だったではないか。ルンルンだったではないか。恍惚からの激高。どうやら我が子は中間の感情を失ってしまったようだ。

その日から、お風呂から出た後に修羅と化す日々が続いた。
どうしたものかと気を揉んでいたのだが、同時に別の変化もあった。
自分の指をチュパチュパすることで落ち着くというスキルを習得したのだ。指の存在を認識しているかは微妙なところだが、修羅と化した後、自らの指を駆使して機嫌を取り戻せるということに、我が子は気づいたようだ。

そしてなんとなんと、夜はそのまま自分で入眠できるようになってしまったのだ。
睡眠優良児の爆誕。拍手喝采。スタンディングオベーションである。

こうして我々夫婦は、抱っこのまま暗い寝室の中を歩き回り、寝たと思いベッドに下ろすと着地失敗で大泣きし、また振り出しに戻るという魔のループからついに抜け出すことができたのだ。

これまでの寝かしつけの苦労を思うと信じ難いことだが、特に親が何かした訳でもなく、子が勝手に成長したのだ。当然、個人差があるため、同じ月齢の子が必ずこうなるということではない。が、こんなことがあるのかと、心底驚いた。

そのせいで、最近は大人の晩酌が捗りまくってしまっている。
いかんいかん。

さて、私の育休生活も残り僅かとなってきた。
夜に手もかからなくなってきたというところで、我々家族は3人で旅行へ行くことにした。初めての温泉を我が子と一緒に楽しむのだ。

行き先はどこが良いかと妻と一緒に探していると、「赤ちゃん歓迎」と謳っている宿がいくつかあった。
これまで宿を探す際に気にしたこともなかったが、確かに赤ん坊を連れての旅行となると、なかなか大変である。
オムツを捨てられる蓋付きのゴミ箱が要るし、赤ん坊をあやすためのバウンサーなども欲しい。食事も部屋の中でできないと毎回移動が大変だし、お風呂にベビーバス等も必要だ。
こうした不安に対して、様々な配慮や設備が整っているのが「赤ちゃん歓迎」の宿なのである。

いくつかある宿の中から、我々は滋賀県にある「暖灯館きくのや」さんへ行くことに決めた。

結論、ここにして本当に良かった。
担当の仲居さんが非常に丁寧で、赤ん坊を連れての旅行で不安に思うことを先回りして色々聞いてくれ、対応してくれた。そして、家族3人で琵琶湖を眺めながら温泉(部屋の中に付いている温泉)に入ることができた。

入浴後、貸出のクーハンでくつろぐ我が子

温泉を出て部屋に戻った後は、貸出のバウンサーで我が子を寝かしながら、美味い食事と酒に酔いしれた。
そしてまた飲み過ぎてしまった。いかんいかん。
(睡眠優良児、最高。)

夕食
朝食

まさか育休中に温泉旅行に行けるとは思っていなかったため、嬉しい誤算である。こういった宿があるなら、赤ん坊を連れてでも出掛けてみようかという気になるものだ。また機会があれば、他の地へも足を伸ばしてみたいと思う。

初めての温泉旅行を無事に終え、改めて生後3か月を迎えた我が子の脅威的成長に感動しながらも、日々の成長を見ていられるこの育休も残り僅かで終わってしまうという寂しさを同時に思う。
仕事が始まれば一緒に過ごせる時間はどうしても減ってしまうが、節目節目で迎える我が子の色んな成長の一瞬を、出来るだけ見逃さないようにしていきたい。

これからの我が子の成長に、ますます刮目である!


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