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Mary Poppines RETURNS
2年前に公開されましたが、1964年にディズニースタジオ制作で公開された実写とアニメーションが織り交ぜられた画期的な映画が55年ぶりに帰ってきました😊❣
ジュリー・アンドリュースの『Mary Poppins』で育ってきた世代としては遅すぎるくらいのRETURNS❣
今回新しいエンターテインメント作品として映像化したのも前作の大ファンであると公言するロブ・マーシャル監督。
舞台演出家であり振付師である彼は『シカゴ』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』なども手掛けています。
今回の物語の舞台は前作の20年後。原作が執筆された大恐慌時代のロンドン。
バンクス家の小さかった長男マイケルが3人の子どもを持つ親になっていました。
ロンドンは大暴落の只中でバンクス家は金銭的な余裕がなく、 しかもマイケルは妻を亡くしたばかりで家の中も荒れ放題。
そんな中20年前と全く変わらないMary Poppinsが家族の前に現れ数々の奇跡を起こしてくれます。
前作も何が一番大切なのかを体験や遊びの中から自然にわからせてもらい、バンクス家の親も子どもも何が本当の愛情なのかに気付かせてもらった作品でしたが、
今回も大人になったマイケルが忘れかけていた大事なことを思い出させてくれるという展開でした。
特に母親を亡くしたマイケルの子ども達が自分達も悲しいのに、自暴自棄になっている父親に「ママはいつもそばにいるよ」という意味のMary Poppinsに教わった歌を歌ってあげる場面は感動ものでした。
マイケルと姉のジェーンが小さい頃、前作でナニーを求むお手紙を歌った場面もとても可愛く印象に残っていますが、マイケルの子どものジョージが歌うこの場面もさらに可愛かったです。
前作の煙突掃除のバートに匹敵する街灯点灯夫ジャックと仲間達とのアクロバティックなダンスも圧巻。
そのバート役だったデイック ・ヴァン・タイクも銀行の頭取の父親役で出演していたのにはびっくりでした‼90歳近いのでは⁈
ストーリーの所々に前作へのオマージュが散りばめられていました。音楽も前作を知っている人なら気がつくよう巧みに織り交ぜられていました。
ストーリーの象徴的で大きな意味を持つ凧、セントポール寺院のフィギアを閉じ込めたスノーグローブ、マイケルの母親が掛けていた女性参政権の襷 などが出てきて、改めて前作と同じ家族に愛と絆と希望を取り戻す役割を果たしていると思いました。
音楽は前作のシャーマン兄弟のミュージカルナンバーがあまりにも有名過ぎて物足りない部分もありましたが、マーク・シェイマンの手がけたナンバーもフレッシュなメロディでした♫
主役エミリー・ブラントもとても美しくファッションも唄も素敵でした!
前作のMary Poppinsの口癖の「Spit- Spot!」(早くしなさい!と訳されていました)
かなり古い表現だと思いますがそれも聞けて懐かしかったです。