余裕のない結果のかたち
3月。ずっと心に余裕がなくて、とてもよくない。
もともと人手不足な職場からさらに私が辞めるんだから、忙しいに決まってるんだ。年度末だし。わかってるのにスムーズにいかない引き継ぎに苛立って、頑張ってる後輩にキツい言葉を言ってしまって、そんな自分が悲しい。夜は自己嫌悪で忙しい。倉橋ヨエコさん大好きです。あなたの歌で毎晩泣いています。
きのうは月イチで通う金工スクールの日だった。数ヶ月かけたのに、ほんの4つしか完成しなかったロウ原型を金属に置き換えた。時間がない余裕がないって言ってたわりに休日はダラダラしていたし、本当にこの冬の私はダメのきわみでしかない。いや、学生時代のプレゼンも毎回そんなんだったな。大概、本気でるのは当日の朝2時だったもんな。
そんなわけで、死地に赴くような気持ちで工房へ向かったわけだけど、金属になったら意外とおもしろい表情がでていたのでこれはこれで良かったのかもしれない。ということにしよう。文章だけでも前向きに。
去年までの4年間は週イチで彫金を学んでいた。スクールは毎週木曜の18時からで、その日は仕事を定時にあがって通っていた。残業しない日があること自体めちゃくちゃ救いだったし、まっさらな気持ちで作ることに集中できる時間はとても尊いものだった。もう、彫金スクールのおかげで仕事を続けていられたようなもの。
同期の生徒は年齢も仕事もバラバラだったけど、みんな作ることに真剣で仲がよかった。先生は厳しくて、厳しくて、厳しいんだけど実は優しいツンデレ職人で、神様のような技術を持った方。体調を崩されたため私たちが最後の教え子となってしまった。
明日、その先生のお家に新年のごあいさつに行く。同期と一緒に。見せられるもの何も作ってないのは反省するとして、これからのことを考えよう。
こんなぐちゃぐちゃな私だけど、先生とお話したら、きっといい風が吹く気がする。
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