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初めてのZINEとリトルプレスレーベルを作ってみた。
ALOHADESIGNオリジナルのZINEを初めて作ってみました。
まあ趣味みたいなモノなのであまりお金もかけられない制作なんですけどね。笑
表紙回り込みで28Pオールカラー。
今同時に3タイトル制作中なんですけど、まずは第一弾としてその中の一つを印刷製本しました。
初めてのZINE制作なので一番シンプルでオーソドックスな装丁のZINEにしてみました。
『うみまちせねりー 〜海と生きてゆく。』
判型:A5T/ページ数:28P/カラー:4C
1,650円(税込)
***
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今まで何気に撮ってきた写真と、海辺の町の生活の柄を言葉で綴ったグラフィックZINEです。
愛しい海辺の暮らしのささやかな日々をデザインしたつつましいまさにリトルプレスとなりました。
なぜZINEを作ろうと思ったのか。
僕の仕事は本や雑誌や広報誌をデザインする仕事です。
日々そういうことに向き合ってきました。
基本的には僕が示したデザインのベクトル上で物事が進んでゆきます。
なので、それは確かに僕のデザインだと言える範疇で制作が行われるのですが、多くの仕事の場合、僕以外の人物の好みやセンスを反映させながら誌面が構築されてゆくのです。
つまり、僕の裁量が100%ということはまあ限りなく0%に近いクリエイションだということなんですね。
それでも、僕のデザインだと言える範囲なら全然いいのです。
が。
しかし。
その「僕以外の人物の好みやセンス」が問題なんですよね。
文字の置き方。
余白の取り方。
文字やラインの色。
写真のトリミング箇所。
「僕以外の人物の好みやセンス」のせいでそのすべてがほぼ台無しにされることが多いのです。残念なことに。w
でも僕のお仕事である「デザイン」とはアートではありません。
お金を払ってる側の「僕以外の人物の好みやセンス」に合わせて、願いや想いを形にしてあげることが僕の役割であり、それこそが日々僕が営んでるクリエイションでありお仕事なわけですね。
なので、お金をもらってる以上、「僕の裁量が100%ということは限りなく0%」なのは当たり前なんですよね。w
ではそれを100%にするにはどうするか。
自分のデザインワークをアートとして表現するには、ZINEしかないでしょ?ということになったわけなんですよね。笑
初めてのZINE制作。
制作はInDesign。入稿はPDFです。
随分と前からコツコツ思いつくままに制作は始めてたんですけど、色んな案件が手一杯で、曲も仕上げたかったしなかなかこちらには手を回せていなかったんですよね。
でも、全ての案件も終わって、定期案件もなくなって暇になったので、いよいよZINE制作に本腰を入れてみたというわけなんです。
本腰を入れ始めると、デザイナーというのはアイデアが湧いてくるモノですから、そうだああしようこうしようとどんどん形が造られて、ベクトルが定まってくるんです。
あっという間に完成形が頭の中でフィックスして、あとはどういう完成度のコンテンツを収めてゆくかという作業に没入するだけということになります。
すると一気に3つのアイデアのベクトルが定まって、完成まで一気に走ればいい状況となったわけなんですね。
とは言っても、貧乏なしがないグッドデザイナーである身としては一気に3タイトルの製本代なんて支払えるわけもないので、まずは1タイトルの制作に心血を注ぎ、製本に踏み切ったということです。w
実際にデータを送ってみると、意外とドキドキが著しいんだなと。笑
まあその辺はいくらお仕事でデータ納品に慣れているとは言っても、自費でのデータ納品においては素人同然ですから。笑
待つこと1週間ほど。
届きましたよ。
製本された我が初のオリジナルZINEが。
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いやあ、冊子が出来上がるのはやっぱり嬉しいものでね。
自分が自由に作った冊子ですから。
買ってくれる人はいるのか、とか、
どこで売るんだ、とか、
ひとまずそういうことは置いといて作った本ですからね。
でもどんな感じに仕上がるのか全くわからないので、今回はオーソドックスな紙で製本もシンプルにしたのですが、想像以上に高級感やアーティスト感はありませんでした。笑
まあ、なので次作以降は可能な範囲で別のアプローチもしてみたいと思っています。
リトルプレス・レーベル『Praia Livros』(プライア・リブロス)を作ってみた。
ZINEを作って、しかも何冊かその後も作れたらいいなとか思ってる段階で、このZINEを並べて紹介できて、しかも欲しいなと思った人に販売サイトへ案内できるとかそういう場所もあったらいいんじゃね?と思ったので、ALOHADESIGN発行のリトルプレス・レーベルを作っちゃえということで、作っちゃいました。笑
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今後は、ZINのみならず、なんか作って売る印刷系オリジナルアイテムはこちらに並べていこうかと思います。
徐々にでも増えていったらいいなと思ってます。
なので、ZINEの包装に『Praia Livros』のロゴとサイトへの誘導QRをシールにして貼ってみました。w
なんか可愛くなったし。笑
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こういうZINEは、売れる売れないは価格設定にもよるとは思いますが、色んな場所で売りに出したいとは思っています。
人の目に触れる機会があればあるほどいいと思いますので。
大前提として「気に入ってくれる人が少なくても、本当に気に入ってくれた人だけが買ってくれればいい」という商品ですので、
そういう自分のクリエイションの発露はとっても正しくて、
常に望んでいた形態ではあるのですけど、
やっぱり儲けはほとんどないけど
元手を回収できるくらいは再販したいし、
一人でも多くの人が気に入ってくれたらいいのにな、という欲は出てくるもんでね。
誰にも気に入られなかったらそれはそれでショックだし悲しいなぁとか思っちゃったりし始めるもんなんですよね。。。。。笑
まあ、悲喜こもごもあるのは仕方ないとして、
ひとまずこのZINEをどこで売るか吟味しながら拡散したいと思います。w
もし気に入ったら買って下さいね。
内容的には気持ちいい本だと思いますから。
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