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私、平飼いか野生のニワトリになりたい

朝起きて、
「私、平飼いのニワトリになりたい。もしくは野生のニワトリがいい」
と思った、みなです。

資本主義社会の中の労働をどのように表現しますか?
私が読んできた本には「労働社会」とズバッと書かれていたものが多く、比喩表現されているものの方が少ないなと思っていました。
きっと事実のことなので、ズバッと記載する方が丁寧なのかもしれません。

いきなり「ニワトリ」が出てきたかと書きますと、
スーパーの卵売り場で「卵」「平飼い卵」「オーガニック卵」と大きく3種類卵があると思います。
価格も「卵」「平飼い卵」「オーガニック卵」と右の卵の方が高いです。
私は、よく真ん中の「平飼い卵」を購入します。
すでに心の表れが出てしまっているのでしょうか。
理由として、左の「卵」のパッケージを見ると、「タンパク質が多い」「カルシウムが多い」など書かれており、「きっとホルモン注射とかされているんだろうな」とニワトリの生活が浮かんできてしまいました。
では右の「オーガニック卵」はニワトリのエサがオーガニックであるだけの場合があると思います。身動きできないけど、美味しいエサ(オーガニック)を食べている場合でも「オーガニック卵」と表現できると思います。
なので、エサは草も食べながらも、時々餌をもらえて、限られた範囲かもしれないけど、自由に悠々と動ける「平飼い」の方を購入しています。

それが自分が働いている、この資本主義の縮図に見えてしまったから、
朝起きて「私、平飼いのニワトリになりたい。もしくは野生のニワトリがいい」と思ってしまいました。

先日、新卒の最終面接に携わることがありました。(社長と自分と面接者)
その時にこれからの計画を紹介している時に、「売る」ことにフォーカスを置いていて、自分たちは「売る」ために動いているのかと改めて感じてしまいました。また、今年の目標にAIを活用すると言われていて、仕事が徐々にAIに託されていく未来が近いと実感しました。
ニワトリに置き換えると、「君はただただ卵を産めばいい」と言われているようで、それは人間ではなくてもいいことなのではないかと思いました。
経営する上で、売り上げ・利益というのは最重要であると知っていますが、それ以上それ以下で何もないことに絶望を感じてしまいました。
もっと社会をより良くしたいというのが見えてこなかったため、
私は「あ、終わった。せめて平飼いになりたい」と思いました。



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