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1122 AIでもミニマリズムは解けない

こんにちは!
(一社)全日本ミニマリスト協会です。

【AIでもミニマリズムは解けない】

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これからの未来、
AIがそれはそれは人間にとっての脅威になっていくでしょう。

現在でさえも、すでにchatGPTが隆盛を極めている中、利用できなかったらどんどん差がつくと言われています。

そんな僕も使っていますが、
本当に有能も有能。
万能です。

ほぼできないことはないくらいに、欲しい情報や文章を提供してくれます。

が、このテクノロジーをミニマリズムにあてはめたとき、果たして的確な答えを出してくれるのかどうか怪しいと感じました。

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というのが、
chatGPTは結論はすぐに出してくれます。
答えをすぐ足してくれます。

けど、そこに心はありません。
人の心の動きまでは、なかなか見れないのです。(今のところ)

例えば、ミニマリズムの一番わかりやすい指標は、
《手放すこと》

これが答えです。
でも、手放せないから困ってるという人が多い。
では、なぜ手放せないのか?
を掘り下げて聞いてみると、
それも様々な答えをchatGPTは出してくれます。

けれど、それは本質ではないのです。
人の心はもっともっと奥深く、
コンピュータやテクノロジーではわからない、見えないような深層がそこにはあるのです。

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例えば、過去のトラウマや散財することでのストレス発散の具合、物を持つことでの安心感や、
物が無いことの不安感、
これらは数値化できないし、どらくらいの不安なのか、どれくらいの安心感なのかはテクノロジーでは見えません。

ここが、人の心の部分なのです。

技術的特異点と言われる、
シンギュラリティーが来たとしても、きっと人の心には追いつかない。

心を持つロボットが出現するかもしれないけれど、
なぜ人が物を求め、物を溜め込み、何かの拍子に一気に捨てることができるのか、
なぜ物を持つか捨てるか悩むのか、なぜものに思い出が宿るのか、感情が宿るのか、人によって価値観が違うのか、これはこの先もずっとわからないでしょう。

ロボット界の中では数値化できるかもしれないけれど、
じゃあロボットが働いてお金を稼ぎ、物を溜め込むのかと言ったらそれもまたハテナ。

だって、活動するためには動力だけが必要なのだから、生きるために必要な物は無いはず。
となると、物欲というものが果たして必要なのか不要なのか。

という議論になると、
卵が先かニワトリが先かという話になり、
結局のところロボットに心が宿ったとしても、食べることは出来ない、物を持つことでの満足感を計ることはできない、物を使うことの豊かさが計れない。

となったら、
物を持ったとしても喜びがわからないのだから、物を求める必要は必然として無くなるのです。

簡単に言えば、
トイレをしないのだからトイレがいらないし、トイレットペーパーもいらない、だから買わない

というお話です。

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ちょっとこれはロボットの話なので現実的ではありませんが、
手放せない多くの理由は、心が整っていないからです。

理屈も、結論も、答えも、わかる。
それはわかる。
物を捨てれば楽になれるのもわかる。
理論的に考えれば誰だってわかる。

でも、その先の行動に移れないのは心が追い付いていないからです。
こればかりは、まだまだこの先、AIだのロボットだのと言っても追いつくことはないでしょう。

だから、ミニマリズムはより人たらしめる分野だと僕は思うのです。
結局のところ、心だけは誰にも操れない。
他人にも、親戚にも、家族にも、テクノロジーにも。

ミニマリズムはいつも『自分は、どうしたいのか?』という原点に立つので、
自分の頭と自分の価値観で考えて、物と向き合っていくしかないのです。

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